【タイトル】 海の螢
【執筆ライター】 深紅蒼
【参加予定人数】 1人〜5人
オープニング /ライターより /共通ノベル /個別ノベル


●「海キャンプ」 オープニング

 テントの設営も終わり、今は楽しくも大騒ぎな夕食の準備があちこちで行われている。大概、数名の学生達がグループを作り手分けして作業をしているのだが、普段から料理に慣れ親しんでいる者もいれば包丁を持った事もない者もいる。どこのグループでも何かしらのハプニングが起こり、派手な喚声や怒号、賞賛、感嘆の声があがっていた。
 このグループではオーソドックスにカレーライスを作ろうとしている。キャンプでは最も定番で基本的なメニューだ。手順が簡単だし失敗も少ない。しかし、各自がそれぞれ具材を一つずつ持ち寄り、オリジナリティ溢れるカレーライスを目指しているので、完成品の出来は今ひとつアブナイ感じがその製作工程からも明らかにわかる。
 そんな賑やかな炊事場からある光が見えた。日の落ちた暗い海の上を漂う無数の小さな光の数々だ。始めは気のせいかと思った者も、まるで初夏の清いせせらぎに群れ集う螢が見せる淡い光の様に踊る様子にただ声もなく、目を離す事も出来ず立ち尽くす。光達は群舞の様に海の上を無秩序に旋回すると、やがて一つに集まって海に飛び込むように消えた。辺りはまたなんの変哲もない夏の光景となった。
 夢を見た様だった。カレーライス作りは中断してしまっている。
「見たのかな?」
 それは繭神・陽一郎の声だった。いつ近寄ってきていたのか、生徒会長の姿がそこにあった。その眼差しは先ほどまで光が揺れていた場所をまだ見つめている。陽一郎が消えてしまった光の事を言っているのは明白だ。
「あれがなんだったのか、もしわかったら教えてくれないか?」
 それだけいうと、陽一郎は軽い砂の音を残して立ち去っていった。
 海に浮かぶ螢の様な光の群れ、興味がないと言ったら嘘になると思った。




●ライターより

・カレーライスの具を1つ書いてください。
・光の正体に対する予想を書いてください。口外するかしないかも教えてください。
・どうやって調査するか具体的な行動を書いてください。
・調査後、陽一郎に協力的か非協力的かを教えてください。



●【共通ノベル】

◆みんなのカレーライス・準備編
 空には満天の星、そして海は時折白い波を見せ浜辺へうち寄せる水の音が密やかなBGMとなっている。しかしカレーライス作成は大混乱を見せていて、自然が奏でる音楽に耳を向ける余裕は全くなくなっていた。先ほど見た不思議な光の光景も、繭神陽一郎の申し出も今は棚上げ状態になっている。
「思った通り‥‥このままじゃ闇鍋カレーになるわね」
 シュライン・エマ(しゅらいん・えま)は険しそうな表情で言った。1人1つずつ具を持ち寄るのはよかったが、これでどんな味に仕上がるのか見当も付かない。多分、一度も食べた事のない味を体感出来る事だけは間違いないだろう。そう思うと、鍋をかき回す腕の疲れがさらに増すような気がしてくる。
「私が入れたゴーヤは大丈夫よ。内地のモノより苦味も薄い筈だし‥‥」
 寒河江・深雪(さがえ・みゆき)はシュラインがかき回している鍋の中身をそっとのぞき込んだ。今はもうカレー色の液体が見えるだけで、特別に取り寄せて持ってきたゴーヤがどこにあるかはわからない。昼間、誰よりもバテていた深雪だが陽も落ちて温度が下がり、やや元気が戻ってきたようだった。
「ちょっと〜マトモなのを持ってきたのはもしかしてあたしだけ?」
 神崎・こずえ(かんざき・こずえ)は腕を腰にあて、鍋の廻りにいる者達を見回した。こずえが持ってきたのは新鮮な貝だった。浜辺でシーフードカレーなんて良いと思ったからだ。だから、もし激マズのカレーライスが出来上がったとしたら絶対に自分以外の者達に責任があると思う。彼らにどう責任を取らせようかと思うと、こずえの瞳はキラキラと輝いた。
「俺が入れたのは豆腐だ。それのどこかまともじゃないってんだ」
 ディオシス・レストナード(でぃおしす・れすとなーど)は緑に輝く瞳をこずえに向けた。夜行性の大型獣と同じ強い力を宿す瞳だったが、こずえはひるまなかった。
「シュラインがもう大豆のすりつぶしたのを入れてあるのよ。同じ様な植物性タンパク質ばっかり入れてどうすんのよ」
「俺は豆腐、シュラインは大豆。違うモノだろう」
「大豆が豆腐の原料なんじゃない。味も成分も大差ないわよ」
 2人は一歩も退かずに言い合う。だが、どちらも喧嘩というわけではなく、言葉の応酬が面白い様だった。
「え〜と、靜がいれたのは蜂蜜。しかもクローバーから集めた蜜だけで出来た蜂蜜」
 巳杜・靜(みもり・しずか)ニコニコしながら言った。こずえは靜へ向き直る。
「‥‥それのどこがカレーに合うって言うの?」
「だって、辛さがマイルドになるじゃない」
 靜はこずえのツッコミを軽快に回避する。
「ふっ。蜂蜜ぐらいで辛さが相殺されるものかな」
 ディオシスが不敵に片頬だけに笑みを刻む。
「そう‥‥カレーは辛いからイイ。辛ければ辛いほど」
 壬生・灰司(みぶ・かいじ)はチラリと意味ありげな視線をディオシスに向けた。灰司が持参したモノはもうとっくに鍋の中だ。そう、もはや誰が持ち込んだ具も回収することは不可能だった。一体と化した具は鍋の中で新しい味を創造しはじめている。
「あとは弱火で煮込むだけよ。例の捜索をするのなら今かも‥‥ね」
 シュラインはコンロの火力を最小にすると、皆に向かって冷静な目を向けた。

◆夢の終焉
 軽い足音がした。振り返るとそこに月神詠子が立っていた。いつも超然としていた詠子が今はどこか苦しそうにしている。
「どうかしたんですか?」
 深雪が声をかけた。
「具合が悪いのなら養護の先生のところに行く? なんなら連れて行ってあげるわよ」
 こずえも一歩足を踏み出した。けれど詠子は首を横に振って一歩後ずさった。
「ボクの事はいい‥‥大丈夫だ、まだ平気だよ。それより聞きたい事があるんだ」
 詠子は淡々と続けた。けれど言葉の裏にいつもには感じられない切迫感がある。
「言ってみろ。話せる事なら言わないでもない」
 ディオシスが答える。皆も同じ気持ちだったのか反対意見は出なかった。詠子は軽くうなづく。
「さっきここに繭神陽一郎が来た筈だ。あいつが何をしたのか聞きたいんだ」
「その前に‥‥繭神とお前の関係はなんだ? 敵対関係にあるのか?」
 灰司が言った。詠子はまたしても首を振る。
「ボクの敵はあいつじゃない。でも、あいつにとってボクは標的だ。だからボクに不利になる事ばかりしてくる」
「‥‥ストーカーって事?」
 靜は信じられないという風に言うと身をすくめる。清廉潔白そうに見える陽一郎だが、本当は裏の顔を持つ者なのだろうか。
「あいつにはあいつのすべき事がある。ボクには正直関係ないと思いたい。でも、そうするとボクはみんなとこうして楽しくしていられなくなってしまうんだ。だから、教えてくれない?」
 詠子がもう一度陽一郎の行動を尋ねる。シュラインが立ち上がって海を指さした。
「さっきあっちに不思議な光があったのは見た? それを調べて欲しいって言ったのよ」
 ごく簡潔にシュラインは答えた。詠子はシュラインの指が示す方角をじっと見つめる。その眼差しは真剣そのものだ。
「‥‥まさか、こんな場所にもアレがある‥‥?」
「アレって何ですか?」
 深雪がすぐに聞き返した。詠子はハッとしたように深雪を見る。どうやら自分の考えを無意識に言葉にしていたらしい。
「アレは‥‥」
 詠子は口ごもる。
「言えない事なの?」
 こずえが鋭く聞き返す。
「なんだ。聞くだけでこっちの質問にはだんまりか?」
 やや揶揄するような口調でディオシスも言った。
「それはないわ。ねぇ教えてよ。アレがなんだかキミは知ってるのよね」
 こずえが更にたたみかける。6人の視線が詠子に集中する。
「止めろ!!」
 詠子の叫びとともに風が巻き起こった。風が砂を舞い上げ一瞬で詠子の前に防護壁を作り出す。砂のカーテンはすぐに消え、軽い音をたてて砂つぶが地面に降り注いた。詠子は少しずつ皆から後ずさりしていく。この現象を引き起こしたのは明らかに詠子であったが、一番驚いているのも詠子自身の様だ。
「お願い‥‥ボクを刺激しないで」
 詠子の言葉は嘆願の様に聞こえた。脅迫や恫喝には聞こえない。緊張した空気の中で話始めたのはシュラインだった。
「ちゃんと全部話してみる気にはならないのかしら? 私達は繭神陽一郎の敵ではないけれど、あなたの敵でもないわ。もし、キチンと説明してもらったらあなたの為に出来る事があるかもしれない」
「‥‥言える事だけでもいい」
 灰司も言葉を添える。少しだけ詠子は笑ったようだった。唇を歪ませるだけの笑みはかえって痛々しく感じられる。泣きたいような顔にも見えた。ゆっくりと瞳を閉じ、そして開くともう詠子はいつも通りの表情を取り戻していた。
「みんな有り難う。この先何があってもボクはきっと後悔はしないと思う。もう踏ん切りがついた。繭神陽一郎の事ももういいんだ」
 それだけ言うと、詠子は砂浜を防砂林の方へと走っていった。暗い夜の事なので、すぐに詠子の姿は見えなくなる。まるで闇に溶けてしまった様に気配さえ消える。
「なんだったのかな‥‥なんか、とっても困ってるみたいに見えたけど‥‥」
 靜はじっと詠子が消えた真っ暗な空間を見つめていた。

◆それぞれの捜索編
 弱火でじっくりコトコトとカレーを煮込んでいく。あとは作業もないということで、皆は順番に自由行動をすることになった。火の番があるので全員がここを離れてしまうわけにはいかない。残った者達は他愛のない会話をしつつ、数人ずつが入れ替りで休憩をすることにした。
「話は替わりますけど、皆さん‥‥さっきの光、どう思いますか?」
 深雪はややゆっくりとした口調で聞いた。勿論、繭神陽一郎が調査を依頼していったあの螢の様な光の事だ。
「蛍はこの世に未練を遺した魂の変化したものと聞いているけれど、先ほどのも同じ様なものなのかしら?」
 深雪は小首を傾げる。けれど、それを調査で実証することは難しいのではないかと思う。
「目の錯覚って事はないわよね。あれだけの光をみんなが見たんだもの」
 考え込んでいる様子でこずえが言った。
「何となく‥‥人の魂だとか昇華しかけてる想いだとかを連想したわ、私はね」
 シュラインはそういう場面を沢山経験している様な気分になった。ごく日常的に魂や霊を見ているような気になったのだ。けれど、忙しく学生生活を送る自分がそのような環境にいるわけはない。あわててうち消したが、生々しい感覚だけが通り過ぎていった。
「2人はどう思う?」
 深雪に促され、ディオシスと灰司も口を開く。
「隕石だと思いたいとこだけど、どう見ても違うよな。実は何かのエネルギーの塊が飛んでいたんじゃないかな」
 ディオシスにはそのエネルギーを特定出来ない。魂が光のエネルギーとして飛翔するものかどうかもわからない。
「俺は‥‥ホラーちっくにいくなら、人魂、とかだな。何となく呼ばれてるような気がしたし‥‥」
 灰司が言うと、なんとなくその場の雰囲気が怪談の様なゾッとしたものになる。皆が黙りこくってしまうと急に波の音が大きく聞こえてきた。寄せては返す波の単調な音が、何か別のメッセージを伝えているような気さえしてくる。
「ね‥‥」
「きゃあ」
 不意に背後で声があり、深雪は小さな悲鳴をあげた。皆が一斉に立ち上がり深雪の背後に視線を向ける。そこにいたのは休憩していた靜だった。その場の一種異様な雰囲気と、皆に見つめられたせいでびっくりとしている。
「どうかした? 靜どっか変?」
 靜は自分の服装や髪を手で触って確かめる。
「ご、ごめんね。なんでもないの」
 深雪は立ち上がると靜に詫びを言った。怪談の雰囲気は消えていた。

◆みんなのカレー試食編
 全員が戻ってくると、シュラインはナンを焼き始めた。
「でっきたかなぁ〜」
 靜が歌う様に言いながら鍋の蓋を開ける。すぐにあのカレー独特の香りが辺りに広がった。意外にもそれは食欲をそそる香りだった。
「こんなものかしら」
 シュラインは出来上がってきたナンをちょっと見つめたあと、紙皿に乗せた。インドカリーの店で出す程とはいえないかもしれないが、そこそこのものが焼き上がっている。最悪、これだけは食べる事が出来るはずだとシュラインは小さくうなづいた。
「じゃ、こちらもよそっちゃいますね」
 深雪は紙の深皿を準備して鍋へと向かった。見た目はカレーだった。具はどろどろに溶けてしまっているのか、固形物は見あたらない。カレーはたっぷりと作ったので、誰の深皿も溢れそうな程だ。プラスチックのスプーンが配られると、皆は一斉に『いただきます』と唱和して食べ始めた。
「わ、何ぃ〜〜これ」
 靜が泣きそうな顔をした。飲み込んだ喉が焼けそうだった。火を飲み込んだのかと思うほどだ。あわてて口を押さえて水飲み場へと走る。
「わ‥‥」
 ほんの少しだけ口にしたこずえは、思いっきり渋い顔をして低く言った。唐辛子の味しかしなかった。それも激辛唐辛子の味だ。カレー屋の一番辛いカレーだってもう少し食べられる辛さだろう。
「あの、後味も‥‥けっこうキテます」
 深雪は珍しく崩した言葉を使った。この味を表現するのには、正しく美しい日本語は相応しくない。もっと破壊的で前衛的な味なのだ。激しい辛さの後にゆっくりと蜂蜜の濃厚な甘さとゴーヤの苦さが広がっていく。たまらずに深雪は靜の後を追った。このまま飲み下す勇気はない。病気になりそうな恐怖を感じる。
「このくらい‥‥辛くないとカレーじゃ‥‥ないって気もする‥‥な」
 ディオシスは勇敢にも2口目に挑戦していた。ただ、苦しそうな口調と額から落ちる汗が平静を装っているだけなのだと現している。
「ディオシス、もうやめた方がいい」
 一口も食べていない灰司がディオシスの手を掴んだ。これ以上、自傷的な行為を続けさせておくことは自分が耐えられなかった。日頃はそれでも自分の行動を貫こうとするディオシスであったが、今は素直に忠告に従う。
「ちょっと、コレどういうことよ! カレーじゃないわよ、これは!」
 こずえが声を荒げる。色々とあったおかげでお腹はペコペコになっているが、このカレーを食べる事は不可能に近い。
「激まず〜」
 水飲み場で口をすすいで戻った靜はまだ口元を押さえていた。
「‥‥ナンは割とよく焼けてるわよ」
 シュラインは自分で焼いたナンを小さくちぎって食べていた。これだけだとやや物足りない味ではあったが、激マズカレーをつけてしまったら、食べられるモノも食べられなくなる。
「そうね」
 力無くこずえは言った。思わず溜め息が出る。鍋一杯に作ったカレーはほぼ出来上がったままの量から減る事はなかった。

◆それぞれの結末
 大変残念な事ながら、皆が時間をかけて作ったカレーはほとんど食べる事が出来なかった。作った時とほぼ変わらぬ量のまま廃棄される。みんなは手分けして片づけをしていた。これが終われば後は寝るだけだ。
「相談なく具を持ち寄っても、普通はもうちょっと食べられるモノが出来る筈なんだけどね。コレは駄目だったわ」
 忌々しそうにこずえが鍋を見つめる。おとぎ話の魔法使いが煮ている鍋だって、もう少しマシなモノに違いない。食品だけで出来ている筈なのに、これは食品の域を大きく逸脱している。残念だが捨てるしかなかった。
「ゴーヤのせいじゃないですよ」
 燃えるゴミを捨ててきた深雪がすかさずそう言う。ゴーヤに罪はない。健康に良い素晴らしい食品なのだ。だからこそ、沖縄の人達は皆元気で長生きをしている。しかも今回持ち込んだゴーヤは沖縄産のとてもいいモノだった筈だ。
「えぇ。ゴーヤのせいでも貝でも豆腐でも大豆のせいでもないわ」
 洗い物に専念しながらシュラインが言った。
「じゃあ蜂蜜のせいってこと? 嘘よぉ。ありえない」
 手を止めて靜が抗議する。蜂蜜だって立派な健康食品なのだ。そりゃ生後間もない赤ちゃんには食べさせてはならないのだが、それは免疫関係の事で自分たちの様な大人(そう、もう大人よね)には少しも問題ない。シュラインはうなづいた。
「蜂蜜にも問題ないわ。これは香辛料を入れすぎたせいだもの」
 冷静な分析にぎくりとしたのは灰司とディオシスだった。互いに視線があう。視線だけの会話が数秒続く。
「俺、カレーをどこに処分したらいいのか聞いてくる。これだけの量、流していいかどうかわからないだろ?」
「待って、一緒に行く」
 すぐに走り出したディオシスを灰司が追う。砂浜だというのに2人とも軽快に走っているようだ。
「どうやらあいつ等のせいみたいね」
 闇に消えてゆく2人の背を見つめて、こずえは腕組みしながら言った。
「こら〜待てぇ〜私達4人を弄んだ責任取って〜慰謝料払って〜」
 靜の聞きようによってはアブナイ叫びがディオシスと灰司に向かって投げかけられた。


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / クラス】
【0086/シュライン・エマ/女性/小豆のすりつぶし】
【0174/寒河江・深雪/女性/苦瓜(ゴーヤ)】
【3206/神崎・こずえ/女性/新鮮な貝】
【3737/ディオシス・レストナード/男性/豆腐とハバネロの一味唐辛子】
【2283/巳杜・靜/『女』性/クローバー蜂蜜 】
【3734/壬生・灰司/男性/ハバネロのスナック菓子】



●【個別ノベル】

【0086/シュライン・エマ】
【0174/寒河江・深雪】
【3206/神崎・こずえ】
【3737/ディオシス・レストナード】
【2283/巳杜・靜】
【3734/壬生・灰司】