●「海キャンプ」 オープニング
キャンプを楽しむ生徒達の元に手紙が届いた。
あて先は【L'isola del bianco e aumentato】…白薔薇島だ。
各テントの前にきちんと置かれ、その上に薔薇の文様が入ったペーパーウェイトまで置いてある。皆は不思議そうにそれを見た。可笑しな事に男子のテントの前にしか置いてないからだ。
「これ…なんだろうな?」
草間武彦はそれを指先で突付いていった。
「そうだなぁ…つーか、何で俺らンとこにしか置いてないわけよ?」
「俺が知るかよ」
「分かってるけどさぁ…」
論じても仕方ないと思ったその生徒の一人が手紙の封を開けた。
『神聖都学園生徒の皆様へ
今宵、月祭の宴に招待いたします。
夏休みのキャンプ中と窺っておりますが、楽しき学園生活の想い出に、我が島へいらしては如何でしょうか?
心からおもてなし致します。
無論、送迎を担当するものを向かわせます。
ただ、その時に少しだけ、私たちに力を貸していただきたいのです。我が主の呪いを解いて欲しいのです。
詳しくはこちらでお話し申し上げます。何卒お助けください。
学園側には通達せぬようお願いいたします。
白薔薇島 執事:セイウェル・フォース』
暫し、手紙を見つめていた武彦は眉を顰める。
「招待するけど助けて欲しいって…どういうことだ?」
「さあ? 助けてくれたら美味い飯でも食わしてくれるんじゃねーのかな」
島に招待するということは、相当金持ちなのだろう。隣のクラスの男子は騒ぎ始めていた。無論、行かないと手紙を捨てるものもいる。
追記部分を読むと、キャンプをしている場所から少し離れたバス停で待っていて欲しいとのことだった。時間は深夜12時。その時間までは半日以上ある。
かくして、興味をそそられた生徒達は先生を騙してそこに行くべく、画策し始めた。
●ライターより
こんにちは、朧月幻尉です。
こちらのコンテンツは初めてですが、一緒に楽しみたいと思います。
今回の内容は「眠れない島の主人のために、遊び相手になって欲しい」ということです。
この主人は魔術をかけられ、眠る事が出来なくなっています。
ちなみに日光アレルギーです(笑)
故に、夜しか行動できません。
月祭の宴なるものを通してその魔術を消そうと試みているようです。その為に、魔力を持つ者などを探していたようですが、真相やいかに。
もしかしたら光ってるあの石を拾う事があるかもしれません(謎)
今回は男子キャラ専用です…と言うと、何のことか分かるかと思います。
そうです。腐れたおねーさま方が好きな…アレです。
内容としては耽美にいきたいと思います。
島の主人は二十代後半から三十歳程の男性です。スーツが似合うタイプでしょうか。
執事は金髪の男性です。年は三十後半ぐらいです。
それではご参加お待ち申し上げております。
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