【タイトル】 砂浜で花を咲かせよう
【執筆ライター】 葵藤瑠
【参加予定人数】 1人〜
オープニング /ライターより /共通ノベル /個別ノベル


●「海キャンプ」 オープニング

 テントを張って昼間は海ではしゃげば、夜は静かに過ごそう。
 持ってきた花火で盛大に。
 ロケット花火や打ち上げ花火、ネズミ花火に線香花火。

 花火は人に向けちゃいけません。

 だけどね。

 皆でわいわいパラシュートの取り合いや、二人で線香花火をするにも、この夜だけしか体験できないことはこの夜だけの思い出作り。



 貴重な時間を、誰かと一緒に花火で過ごしてみませんか?




●ライターより

 大勢でわいわい楽しむ花火は良いですよね♪
 派手な打ち上げ花火に始まって、最後はしみじみ線香花火で締めるのが常套手段になっている私と友人らなのですが、みなさんの花火の楽しみ方はどうでしょう?

 高校生になってもなんら違和感のない(中身がお子様)羽柴宇都波や柘榴、古手川真亜に櫻居燐華という所有のNPCも幻影学園生徒として登録しております。
 ので、顔見知りやクラスメイトとして扱ってくださって構いません。
 基本的な設定は異界「If one will not, another will」でお確かめください。



●【共通ノベル】

 夜の海は、昼間と違って静かだ。
 波の音が、押しては引いて、心地よい音色を奏でている。
 空を見上げれば満天の星空と白く輝く月。
 恋人同士で過ごすなら、ただお互いに寄り添って愛を語らうには絶好の時間。

「うーみーっ!!」
 
 その静かに流れ行くはずのさざ波の中、力の限り叫ばれた声。
「瑞帆うるさい」
 子供のようにじっとしていられず夜の海で叫ぶ及川瑞帆に、柘榴がうっとおしげに顔を顰めて突っ込んだ。
「柘榴ちゃん、早く早くっ」
 大量の家庭用花火を前に、千影が柘榴の服の裾を引っ張った。
 緑色のリボンで結んだツインテールを揺らし、瑞帆に負けないほど大きな緑の瞳をきらきらさせている。
 夏の夜を楽しむのなら、花火。
 人数が揃った夜の海での楽しみ方は、多々ある。
 花火をしよう、と用意していたのは羽柴宇都波。
 呼びかけに呼応するようにやって来た人数に、宇都波はにんまりした。
 丁度良く二年一年と、学年がばらけて集まっている。三年は自分だけだが、そんなことは気にしていない。


「千影、万輝と合わせたの?」
 ふと、柘榴がビニール袋を開ける手を止めて千影を見た。
 何のことを言っているのか判らず、千影はきょとんと柘榴を見返す。
「服。二人とも真っ黒」
 楽しげに袋を開ける千影の服装は、黒色のチャイナドレス。そしてミニ。
 その千影の傍で千影の行動を見守っている栄神万輝は、薄手の黒のシャツに黒のジーンズ。
 合わせたと云えば合わせたように見えなくもない。
「特に示し合わせたわけではありません。ただ、好きなだけで」
「あたしも〜」
 えへへ、と、千影は嬉しそうに万輝に同意する。
 黒が好きなのか、相手が好きなのか。
 恐らくその両方なのだろう。相思相愛らしい二人の様子に、柘榴は羨ましげに息を吐く。
「いいなあ。柘榴も燐華と合わせれば良かった……」
 基本的に体操着と決められているが、私服でこのキャンプに参加している者も多い。
 千影や万輝のように。そして柘榴も私服であった。
 柘榴が横目で窺う櫻居燐華は、古手川真亜と一緒に水の入ったバケツを用意していた。
 律儀に学校指定の体操着を着用し、白のパーカーを羽織る燐華は、柘榴の視線に気付いて顔を上げ、にこりと笑みを返した。
 制服よりも体操着よりも、普段着の方が気楽とばかりに柘榴は赤を基調とした中華風の衣装である。
「やっぱ最初は打ち上げ花火やなっ」
 ロケット花火も捨てがたい、等と呟きながら花火を漁る瑞帆はハーフパンツに青のタンクトップ、そしてパーカーを羽織っている。
 柘榴はそれを見て、瑞帆のパーカーに手を伸ばした。全ては無理でも、せめてパーカーぐらいは……。
「瑞帆、それ貸して」
 ただ燐華とお揃いをするだけのために、柘榴は瑞帆の返事を待たずパーカーの襟を思い切り引いた。
「へ、わっ!?」
 手加減のないそれに、油断していた瑞帆は引かれるまま砂浜に転倒する。
「万輝ちゃん、危ないっ」
 瑞帆が倒れた反動で砂が舞い上がり、千影は慌てて万輝を庇う。
 万輝の方も千影を抱き寄せるようにして砂が掛からない位置まで素早く移動する。
「ぶあっ! ぺぺっ、砂が口に入ってもうたっ」
「うぇー……。瑞帆、倒れんなよぉ……」
「誰のせいやねん」
 左半身見事に砂まみれになって口の中に入った砂を吐き出す瑞帆の横で、巻き添えになった柘榴が情けない顔をしていた。砂が程良く全身に掛かっている。
 柘榴が瑞帆のパーカーを引っ張らなければ、そもそもこういう事態にはならなかったのだ。自業自得という奴である。
「砂と戯れるより、花火で遊んだ方が楽しくないかい?」
 意気消沈してしまった瑞帆と柘榴に、宇都波がロケット花火をひらひらと振った。
「宇都波、柘榴もっ!」
 砂を払うことを止め、柘榴はぱっと顔を輝かせた。
「柘榴くん、キミ、僕の後輩だと言うことを忘れてないかな?」
 呼び捨てされて苦笑する宇都波に、柘榴はきっぱり言い放つ。
「宇都波は全然年上っぽくない。同学年か、いっこ下だと思った」
 老け顔の。

 砂の上にいじけてのの字を書く宇都波を後目に、柘榴や立ち直った瑞帆は打ち上げ花火の準備をする。
「あのー、羽柴さん、放って置いても宜しいのですか?」
 哀愁漂わせる宇都波の背中を心配げに見やり、燐華が問う。
「いつものことです。どうせそのうち復活しますから放って置いても害はありません」
 むしろ静かになって花火が楽しめます、と宇都波と親しいはずの古手川真亜はそっけない。
「それよりも」
 と、話までさっくり切り替える。
「あちらは放って置いても良いんですか?」
 真亜が指差す方向では、瑞帆と千影と柘榴の三人が打ち上げ花火の設置に躍起になっていた。
 砂の上は安定感が弱く、少々苦労している様子である。
 三人でわあきゃあ騒ぎながらはしゃいでいる様子をちらりと見、万輝は小さく首を横に振る。
「チカが楽しんでいるので」
 それで良い、と少し離れた場所で万輝ははしゃぐ千影を眺めている。
 漸く設置し終えたらしい打ち上げ花火に火を付けるのは瑞帆の役目で、期待に満ちた眼差しで千影と柘榴は見守っている。
「行くで」
 導火線がちりちりと燃え進み、乾いた音と共に勢いよく慎ましやかな火の玉が闇色の空へと打ち上げられた。
 小型だがなかなか本格仕様の打ち上げ花火は一つ、二つと暗い夜空に小さな花を咲かせる。

 赤や黄、青に緑と桃色。

 ささやかながらも、思った以上に立派な打ち上げ花火だ。
 千影と柘榴は上がる火花に歓声を上げて花火の周りを飛び跳ねる。
 火花が落ちてくるので火傷の可能性はあり、万輝は少し心配そうに千影を眺めているが、楽しげに笑う顔には痛みを感じる様子はない。
 楽しそうなのに、安心する。


「花火はやっぱりねずみ花火!」
 いつの間にやら復活した宇都波が、いきなり立ち上がって宣言した。
「ねずみ?」
 ぴくん、と千影の耳が動く。
「そおれっ!」
 興味を示してくれたらしい千影に気をよくして、宇都波はねずみ花火に火を付け、勢いよく放り投げる。
 火花を散らしながらくるくると回転するかに見えたねずみ花火は、一度火花を散らした後、ぱったり沈黙した。
「……あれ?」
 どうしたのだろうと首を傾げ、宇都波はそろそろとねずみ花火に近づいた。
 不発弾だったのだろうかと砂の上のねずみ花火を摘み上げ
「ぅわっ!?」
 途端、ねずみ花火は生き返ったように勢いよく火花を散らして回り始める。
 慌てて宇都波は放り出したが、時既に遅く、指先は火傷で赤くなっている。砂の上に落ちたねずみ花火は、また沈黙した。
「砂の上でねずみ花火は回りませんよ」
 静観していた万輝が、宇都波の行動にくすくす笑う。
「知ってるなら教えてくれればいいのに……」
「教える前に、先輩はさっさと火を点けてしまいました」
「砂浜で花火なんて、もしかして初めての経験なんですか? まったく、子供じゃあるまいし」
 真亜は万輝に続けて呆れたように息を吐き、救急箱を取りに行く。
 その間、宇都波は海水で指先を冷やして応急処置を言いつけられた。

 うなだれた犬のように、宇都波は海と向き合ってしゃがみ込んでいた。


×××


 すすき、と呼ばれる手持ち花火にも色々形も種類もある。
「へえ、ピストル型だ」
 ちゃちな紙で出来ているものの、次々と色を変えるそれに、柘榴は大いに満足する。
「柘榴ちゃん、柘榴ちゃん」
 見て見て、と名を呼ばれて顔を向けると、千影がすすきを持って柘榴に向かって花火を動かす。
「わかる?」
 空中で動く火花が尾を引き、残像が瞼の裏に焼き付いた。
 鏡文字になっていたため始めはよく判らず首を傾げていた柘榴だったが、
「ざ、く、ろ。……柘榴?」
 自分の名前だろうかと自身を指差して首を傾げた柘榴に、千影がうんと嬉しげに頷く。
「当たり〜」
「柘榴もやるっ!」
 漢字を描き出すのは苦労するし、書いても相手が判らない。
 ひらがなばかりで花火の残像でしりとりをする二人。
 猫がじゃれ合っているような二人に万輝は小さく笑う。
「万輝ちゃん万輝ちゃんっ」
 ぱっと顔を上げて手を振り、千影が万輝に向かって何やら書き始めた。
 今まで柘榴としりとりをやっていたので、相手から見ても文字に見えるコツを覚えた。
 『か』と『き』は見事に万輝から読めるのだが、真ん中の『ず』が鏡文字になってしまっている。やっぱり濁音は少し難しいようだ。
 その千影が書いた万輝の名前の後に、柘榴が三文字付け加える。
 『ち』、『ゃ』、『ん』。
 こちらは見事に全部鏡文字だった。


 はしゃぎすぎて解けてしまったりぼんを直して貰うために、千影が万輝の所へ走っていった。
 とても仲良さげな二人を見て、瑞帆は吐息する。
「ええなぁ……」
「気になる方でもお誘いして来たらどうです?」
 人目を気にせず二人で寄り添っている万輝と千影を見て羨ましげに呟くくらいなら、気になる誰かを誘って一緒に花火をすればよいのだ。
 真っ先にそれをしていそうなのに、と内心思いつつ、真亜は瑞帆に提案した。
「そんなん居たら、とうの昔に誘っとるわ。それに俺は硬派やねん」
「なあ真亜。硬派ってのは瑞帆みたいにチカと万輝を見て羨ましがる奴のことか?」
「いえ、俺はそんな風に硬派を認識はしてないですね」
 瑞帆に聞こえる位置と声音で、こそこそと耳打ちする真亜と柘榴。
「なんや自分ら、ケンカ売っとんのかい」
 やさぐれモードに入り込みつつ、瑞帆は二人を睨め付ける。
「瑞帆くんっ、落ち込んだ時こそねずみ花火だよねずみ花火!」
 真亜に手当してもらった絆創膏の貼られた指先を夜空へ向けて、宇都波が宣言する。
「羽柴さん、懲りませんねえ」
「羽柴先輩がねずみ花火と戯れててください。俺、それ撮りますわ」
 持ってきたインスタントカメラを見せた瑞帆に、宇都波は隣に居た真亜の肩を喜々として引き寄せた。
「撮ってくれ! さあ、僕と真亜くんのプライベートショットを!」
「誤解受けるような事を口にしないでください」
 楽しげな宇都波とは裏腹に、冷ややかに真亜は宇都波を切り捨てた。
 引き寄せた手を払い落とし、柘榴に線香花火を手渡す。
 柘榴はそれをもって千影と万輝へと走っていく。
「ぱあっと打ち上げ花火で終わるのが、及川さんや羽柴さんはお好みかと思いました」
 始めで全ての打ち上げ花火を消費してしまい、もう残っていない。
 手持ち花火もあらかたやってしまうと残ったのは線香花火だけになる。
 一人一束、ときっちり分けられた線香花火を持って、燐華はくすくす笑った。
「派手なもんは終わった後が虚しい。もう終わりかい、て思わへん?」
 軽い口調で言って、瑞帆はシャッターを切った。
 写したものは、懲りずに砂浜の上でねずみ花火を回そうとする宇都波だ。
「線香花火のささやかさで締めくくるんが、ちょうどええと思う」
「お祭りの後の、寂寥感に似たものでしょうか?」
「似たようなものやろな。今年の夏終わってもまた来年、夏が来る」
 ほんの一瞬、真面目な表情を見せる瑞帆に燐華は数度瞬きした。
 何やら含むような物言いだったので気になるが、瑞帆は何かを得心したように大きく頷くと万輝と千影の方へ寄っていってしまった。


「お二人さん、記念に一枚、どうや?」
「僕は別に……」
 いいよ、と断ろうとした万輝だったが、千影は嬉しそうに笑った。
「万輝ちゃんと千影と、ちゃんと二人を写してね」
 万輝の腕の中、線香花火に火を点けてピースサインをする千影に、万輝も仕方ないなと嘆息した。
 ポーズらしいポーズは取らないものの、千影をしっかり腕に抱いたままカメラ目線である。
 さすがはモデル。
 自分の魅せ方を知っている。
 インスタントカメラといえどもカメラはカメラ。
 万輝がプロのモデルなら、瑞帆もプロのカメラマンだ。
「行くで」
 刺激されて、気を抜かず真剣な面もちでシャッターを切った。

 一枚撮ってしまうと瑞帆のカメラマンとしての心が疼くのか、それから数回シャッターを切る。


 燐華が見ていると、三人は何やら少しもめたようで、瑞帆が頭を掻き掻き戻ってくる。
「どうなさったんです?」
「邪魔するつもりなかったんやけど、邪魔してもうた」
 プライベートと仕事の区別が付けられなかった、と苦笑を漏らす。
「あまりやりすぎますと、馬に蹴られてしまいますよぉ」
 万輝の膝の上、千影は線香花火を楽しんでいる。
「馬に蹴られる前に逃げて来た」
 万輝の眼力に負けた、とは言わない。


×××


 花火の火が途絶えると、残骸を全て一カ所に集めた。
 用意していた水を掛けて完全に鎮火させると、ゴミ袋に詰める。
「そういえばみなさん、今日はお泊まりですか?」
 テントを張られている場所から少し離れた所で花火をしていた。
 帰宅組である真亜は学園までの送迎バスの待合所へ向かうのだが、同行者は居るのだろうか。
「帰るよ」
 僕も、と万輝が小さく手を挙げた。もちろん千影は万輝と一緒である。
「柘榴は燐華と一緒のテント」
 学年、組毎にテントは設けられているはずである。柘榴のことだから、無理矢理入り込むのだろう。

 結局テント組の瑞帆と宇都波が燐華と柘榴を、帰宅組の真亜が万輝と千影と同行することになった。


×××


 無理して見上げなくても、夜空に輝く星が見える。
 キャンプファイヤーの火がてらてらと空を焦がす。
 やっぱりまだテント組も起きているようだった。

 テントへ戻る道中、仲良さげな万輝と千影に感化されたのか、柘榴が燐華の腕に縋り付く。
「どうしたの?」
「チカと万輝と、一緒」
 ぎゅぅっと燐華の細い腕に抱きついて、燐華はくすくす笑いながら柘榴の頭を撫でる。
「直ぐ近くにこんないい男二人も揃ってるってのに、どうして柘榴くんは燐華くんと腕を組むかなあ」
「宇都波より燐華が好き」
 不満そうな宇都波に柘榴は笑顔は言った。
 そう一刀両断されてしまっては、身も蓋もない。
 柘榴に言葉を返せず、宇都波は瑞帆に矛先を向ける。
「瑞帆くんも何とか言わないと、ほらっ」
「女の子に文句言うこと強制せんといてください。別にええやないですか。
 何なら俺が先輩と腕組みましょうか?」
「瑞帆くん、それは嫌がらせだよ」
 楽しげに言う瑞帆に、引きつった顔で宇都波は首を横に振る。
 流石にこの状況下、同性で腕を組んで歩くのは嫌らしい。


×××


 万輝としっかり手を握り、千影は嬉しそうに笑っている。
「今日はとっても楽しかったわね、万輝ちゃん」
「うん、まあまあ」
 たくさん花火は楽しめたし、線香花火も二人っきりでたっぷり満喫できた。
 普段の学園生活も刺激的で面白いが、学校のイベントでここまで楽しめたのなら良いだろう。
「いくらゴミは持ち帰り、と言っても、それ、持って帰るんですか?」
 使用済みの花火の詰まったゴミ袋を、真亜は持ち帰る気らしい。
 学校のゴミ置き場に置いてもお咎めは無いだろうに、わざわざ持ち帰ろうとするのが理解できない。
「羽柴さんが作った妙な花火も捨てましたので。完全に鎮火したつもりはありますけど、あの人の作った物は自分の手で始末をつけないと、心配で胃痛がします」
「ふうん。面倒見良いんですね」
「ただの腐れ縁です。目を離すと何しでかすか判りませんから」
 危険なんです、と宇都波が聞いていたらまた嘆きそうなことを真亜は口にする。
「真亜ちゃん、宇都波ちゃんのこと好きなのね」
 千影の指摘に、真亜は不意打ちを食らって言葉を失った。
「千影もね、万輝ちゃんのこと大好きなの。だからいつも一緒に居るのよ」
 そう言って腕にすり寄ってきた千影の頭を、万輝は撫でる。
 とても仲の良い二人に当てられたのか、呆れたのか、真亜はさりげなく視線を逸らす。
「……嫌いでは、無いです」
「素直じゃないですね」
 苦渋を呑みながら唸るように言葉を発した真亜に、万輝はくすくす笑った。
「じゃあ、僕達はこっちなので」
「おやすみ〜」
 偶然帰り道も途中まで一緒だった万輝と千影は右へ曲がるという。
「えぇ、お休みなさい。それでは」
 千影に笑顔で手を振られて、真亜は釣られて手を振り返した。


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / クラス】

【3689 / 千影・ー  / 女 / 1−B 】
【3480 / 栄神・万輝 / 男 / 1−B 】
【3068 / 及川・瑞帆 / 男 / 2−B 】



●【個別ノベル】

【3689/千影・ー】
【3480/栄神・万輝】
【3068/及川・瑞帆】