調査コードネーム:己の力
執筆ライター  :凪 蒼真

 【オープニング】
 【 共通ノベル 】
 【 個別ノベル 】


【蓬莱】illust by 倣学 【オープニング】
 富士の裾野にある温泉宿、その名を蓬莱館。100年に一度現れると言うその温泉宿に、高峰 沙耶に連れられてやって来たのが昨日の晩。
 へとへとになった体をゆっくり休め万全な体調の今朝、朝食を食べ終えゆっくりしている所に、高峰は言う。
「さっ、ついてきて頂戴」
 踵を返すと、スタスタと歩き出す高峰の跡を言われるままについて行く。
 かなり大きな宿である蓬莱館の中を、右へ左へ進んで行くと、段々と光の差し込まない場所へと向かっている様な気がしてならなかった。
 10分程度歩いただろうか?高峰が歩を止める先、薄暗い闇の中に一枚の大扉がありそこで廊下は終わっていた。見れば、その大扉には頑丈な錠前が掛けられ、更には四隅には札と大扉を横切る様に、符を幾つも垂らした注連縄が見て取れた
「着いたわ。これから、貴方達には、この中に入って貰うわ。この中には、まだ良く分って居ない何かしらの力が有るわ。私はその力を調べる為に、此処に来たの。何故貴方達を連れて来たのか?もう分ってると思うけれど、力を貸して貰うわ」
 何時もの様な怪しい微笑の下、高峰は言葉を続ける。
「以前も此処を調べようとしたのだけれど、皆倒されてしまったわ。ああ、命に別状があった訳では無いから、その辺りは心配しなくても大丈夫よ。ただ、皆が言うには自分自身と戦ったと言っていたわ。それと、何故か力が出なかったと……」
 高峰が話し続ける間に、何処から現れたのか蓬莱と呼ばれる少女が、注連縄や錠前を外していた。
「この中に入れるのは、私を含めて5人のみ。入った瞬間から、私達はそれぞればらばらになってしまうわ。油断はし無い様に、気を付けてね」
 ギィィィィィィ……
 高峰の言葉が終わると同時、鉄を軋ませながらその大扉が開き始めた。中を見れば闇が支配する世界……ゴクリと誰かの喉が鳴る音が嫌に大きく聞こえた。
「さあ、行くわよ」
 颯爽とその闇の中へ吸い込まれる様に入る高峰の背を見詰めながら、続いてその扉の中へと足を踏み出した……


【ライターより】
 戦闘依頼となります。
 プレイングは、戦闘のみで結構です。
 ただし、特殊な空間である為に、隠し能力の使用は出来ません。通常能力の使用は可能です。
 相手は、自分自身……自分自身の戦闘スタイルをしっかり把握しプレイングをお掛け下さいませ。

 それでは、皆様のプレイング楽しみにお待ち申し上げております。


【共通ノベル】

1.深遠の淵に

 闇がある……目の前の扉の先に、一切の光を通さない確かな闇が……
「じゃあ、中で待ってるわよ」
 そう言うと此処へ案内した張本人――高峰 沙耶はするりと闇の中に飲まれて行った。後に残ったのは、静かに佇むこの蓬莱館の主蓬莱と、高峰に連れて来られた3名だった。
「時間が無い、私は行くぞ」
 ササキビ・クミノは、蓬莱館の赤の浴衣を翻し、確固たる足取りでその闇の中に消えた。
「行きますか……」
 柚品 弧月(ゆしな こげつ)が何処か高揚した面持ちで闇の中へ……
「仕方ないですね……」
 宮小路 皇騎(みやのこうじ こうき)は、少しばかりの苦笑いを浮かべると、最後に闇に呑まれた。
「お気を付けて……」
 4人が消えた扉の中に、静かに頭を下げて蓬莱は言った。


 中は何も見えなかった。横に壁でもあるのかと思い、手を付け様と伸ばしてもそこに壁は無く、ただ空間としてその闇はある様だった。
「なるほど……これはちょっと異質な空間ですね……」
 先も見えぬその空間に、皇騎は感嘆の声を漏らす。先に入った3人の気配すら、その空間では感じる事は出来ず、ただある感覚としては地に足が着いている感覚くらいであった。
「闇雲に進む……って訳では無いようですね」
 呟いたその表情は、何処か緊張の色を宿し先の闇を見詰める。不確かな空間に、突如現れた敵意と言える気配が何処かにある。
「こっちですか……」
 皇騎は、自分の感覚を頼りに歩を進めだした。


 チリチリと背筋を焼く様な気配が弧月を誘う。
「不思議だな……怖いと思わないなんて……」
 呟いた弧月の表情は、真剣そのもの……だが、その目が何かを期待する色を宿している。暗い闇の中、確かにある気配に近付いていると思えば思う程、心が躍る様に荒ぶる。
「自分自身を超えたい……そう思ってるんだろうか?俺が……」
 自らに対して投げかけた疑問に、弧月は少しの間思案顔をするが直ぐ元の表情に戻ると変わらず歩く。そして、決意をするかの様に、ギュッと拳を握った。


 3つの気配を、クミノは闇に入った瞬間から感じ取っていた。
「御丁寧に、プログラムドプローブか……考える事は同じだな」
 苦笑いしながらクミノが放った3つのプログラムドプローブが闇の中に消えて行く。
「此方に戦う意思は無い。武装を解除し平和的解決を望みたい」
 プログラムドプローブを通して、闇の中にクミノの声が響くが、返って来るのは静寂のみだった。その静寂が破られたのは、何かが爆発したと思える破砕音……
「こうも同じとは……全く笑い話だな」
 破砕音の後、完全に消えたプログラムドプローブの気配を感じ取り、苦笑いを浮かべクミノは先へと進んだ。そう、たった一つだけ明らかなる敵意を出す相手に向かって……


 気配に近付いたと思った瞬間、不意に景色が変わる。過去に有った様々な出来事が周囲に浮かんでは消えて行く。そのどれもが、陰惨な光景ばかり……飛び散る鮮血、絶叫し血溜りに倒れる人、思い出したくも無い犯人の顔……
「これは一体?」
 皇騎が苦い顔で、周囲の様を見詰める中、その中の一つから不意に現れた影があった。
「なるほど……話通りですね」
 まごう事なき、宮小路 皇騎が自分の目の前に居た……


 その光景だけは、弧月にとって見たくは無かった物だったろう。だが、弧月の周囲を満たした空間は、あの日あの時のあの光景……
「……」
 苦渋の色に染まる弧月の視線の先の光景全てが赤一色……最も思い出したくない、忌まれた記憶……その中から、影が弧月の前に現れる。
 赤い光に照らされて、ニヤリと笑ったその姿は、柚品 弧月でしかなかった……


 硝煙と破壊にまみれた光景の中に、累々とした死体の山がクミノの足元に転がっている。撃ち抜かれ、破砕され吹き飛び、臓物を飛び散らせた、そんな死体の山の只中にクミノが立っていた。
「……こんな物、見たくは無い!!消えろ!!」
 在りし日の事が思い浮かんだのか、激昂し叫んだクミノだがその光景に変わりは無い。そんな中、一つの死体が徐に立ち上がるとその姿を現した。
「私……だな」
 蓬莱館の浴衣を着た、ササキビ・クミノが銃を構え立っていた……


2.己が戦い

「くっ!?」
 その場から素早く横に飛び退いたクミノの傍を、一発の銃弾が掠めて行く!構えられた銃からの発砲だと言う事は、言わずもがな分かる。
 飛び退き様、抜き放った銃で崩れた体勢のままクミノも応戦するが、敵はあっさり交わすと再びトリガーを引いた。
 ガウン!ガウン!
 2発の銃声!
 チュチュイン!!
 空中で、弾丸が何かに弾かれ軌道を変えると、そのまま辺りの景色に呑まれて行く。敵が放った弾丸の軌道と全く同じ軌道でクミノが放った弾丸が成した技である。
 一瞬にて、相手が全く同等の力を持っていると見抜いたクミノだが、一つだけ相手に無い物がある事に気が付いた。
『敵は、攻撃兵装のみの使用か……ならば、勝機はある!』
 敵の一連の動き、そしてその兵装を確認するとクミノは動く!横に移動様、速射の如くトリガーを引き続ける!
 無音の空間に、銃撃の音が響き渡った……


 キィン!!
 澄んだ金属がぶつかり合う音が響き渡る中、皇騎は再び袈裟懸けに敵を切り付ける!だがその一撃をいとも簡単に敵は弾き返すと、皇騎に向かい突きを繰り出す!鋭く的確に急所を狙った攻撃を、体を捻り寸でで交わすと、皇騎はその勢いのまま胴を薙ぎに行く!
 ヒュン!
 空を切る音が皇騎に聞こえ、手応えもやはり無い。
「自分自身とは言え、やりますね……」
 間を置いて対峙する中、感嘆の呟きとは裏腹に、皇騎の頬には汗が伝う。
 自分の動きだからこそ、癖も分かっていたつもりだったのだが、それが実戦ともなると勝手が違って来る。相手が自分であるなら、その癖は自分にもある事と同義だ。それはつまり、相手に同じ様に隙が出来ると同時に、自分にも隙が生まれる事になる。一手一手が、駆け引きの連続……何ともやり難い相手だと皇騎は感じ始めていた。
「しかし、此処を切り抜けなければ!!」
 右手に神剣『天蠅斫剣』を構え、左手に不動明王の羂索を召還すると、皇騎は敵目掛けて駆け出した。


「ハァァァァ!!」
 弧月の放った突きや蹴りを、敵はいなしながら確実に反撃を加えてくる!その反撃を、寸でで交わし尚も連撃を浴びせる弧月は、若干の焦りの色を覚えていた。
『くっ!当たらない!?やはり、相手が悪いのか!?』
 攻撃の癖も、呼吸もタイミングも全てが同じ……ぶつかり合う拳と拳、蹴りと蹴りに、弧月は反動を利用し間合いを取る。
乱れた息を整える為に、弧月は相手を見据えながら静かに移動する。その動きに、相手もまた同じ動き。しかし、見れば相手は息を乱していない。
「なるほど……以前の方もこれで負けてしまったのかも知れませんね……」
 変わらぬ表情とその容姿を見て、弧月は一人呟く。
「だけど!」
 再び弧月が一気に間合いを詰める為駆け出す!
 呼応するかの様に、相手も駆けて来る!
 ゴッ!!
 拳と拳がぶつかり合う音が、再び辺りに響き始めた……


3.刹那の後に……

 キュィィィィ……
 式神がその残照を残しながら、視界の端で紙へと戻る様が見て取れた。援護の為に放っていた式神だが、相手の式神と相打って果てた様だ。
 一瞬、皇騎がそちらに気をとられた瞬間だった。
 ギィン!!
「くっ!?しまった!?」
 鍔迫り合いの中、一瞬の気の剃れが相手にとっては絶好の好機となった。弾かれ体勢を崩した皇騎に、相手が刀を振り上げ襲い来る!
 ヒュン!!
 袈裟懸けに振り下ろされた刀閃が空を薙ぐ!皇騎の姿は既にそこには無かった!
 それは刹那の出来事だった。
 崩れた体勢の皇騎は、これを狙っていた。そう、それはわざと作った隙であったのだ。相手に大振りの攻撃を仕掛けさせる事により、その隙を狙う為の計算……自分の身を危険に晒す事により生まれる、相手の油断を誘う。そして攻撃の瞬間、崩れたと見せかけた体勢から一転、舞う様に相手の背後を取ったのだ。
 相手の体に、皇騎の左手から伸びる不動明王の羂索が絡まり体の自由を奪っていた。
「危ない賭けでしたが、何とか上手く行きましたね。しかし、これは私にとっての教訓ですね……」
 些か肝を冷やしたのか、その笑みには冷や汗と苦い色が混ざる。
「貴方と戦えた事……本当に感謝します。では……」
 言葉と同時、皇騎の右手がヒュッと横薙ぎに一閃された。
 ポロリと、まるでおもちゃの首が落ちる様に、相手の首が落ちると、その姿が闇色に溶け込んで行く……「しんどい相手でしたね……」
 呟くと皇騎は、その場に座り込んだ……


 お互いに攻撃は無意味であった。その体は、如何な攻撃をも弾き通さない。
 ガガガガガ……!!
 乱射される『MP5』からの銃撃の中を、クミノは駆け抜けている。その体には、数発……いや、既に数十・数百発の銃弾が浴びせられているのだろう、浴衣はほぼ原形を留めていなかった。
『埒が明かんな……やるしかあるまい!』
 クミノの手の中に、一つの武器が徐に形を成す。
 肩に担いだその兵器の名は、『M20改4型89mmロケットランチャー』……対戦車兵器として存在している物である。
「食らえ!」
 クミノの指が、迷う事無くトリガーを引く!
 嫌にくぐもった音を立てて発射されたその弾丸は、恐ろしい速度で相手目掛けて飛んで行く!そして……
 ドグォガァァァァァン!!!!!!!!!!!!!!
 激しい破砕音と爆光が辺りを染め上げる!
 間髪入れずに濛々と上がる煙の中へ、『12.7mm重機関銃 M2』の火線が狂った様に吸い込まれて行く!
 だが、その煙の中から飛び出して来た相手は、埃で汚れはする物の全くの無傷であった。
「終わりだ!」
 飛び出して来た相手の目の前、そこにはクミノの姿!驚愕の色を浮かべる相手!
 ザン!!
 閃く白刃が、相手の体を薙いだ!
 クミノが手にした武器、それは霊刀と呼ばれる部類に属する刀……胴を薙がれた相手の上半身がドサリと地に落ちたと同時、その姿も周りの景色も闇に溶けて行く……
「お前の敗因は、戦略を立てられなかった事だな……」
 クミノは呟くと、髪を止めていたリボンを抜き、宙に投げた……


 相手の攻撃を右手で受け弧月は反転、左の裏拳で相手の顔面を狙う!だが、その攻撃をいともあっさり交わすと、相手はその背に蹴りを見舞う!
「ぐっ!?」
 衝撃に息が詰まるのを堪えながら、弧月は身を屈めると相手の足を狙い蹴りを放つ!間合いを詰めようとした相手は、その攻撃を辛うじて交わすと、その場から飛び退いた。
「はぁ……はぁ……」
 弧月の息は既に荒い。かれこれ30分近く交戦している。連撃は尽く返され、虚を付いた攻撃さえもある程度予測されるのか交わされる始末。
「くっ……打つ手無しとは、この事でしょうかね……」
 呟いた弧月の顔には、ありありと焦燥の色がある。自分で試せる攻撃は、殆どやり尽くしてしまって居た。
『このままでは……!?……』
 はっと弧月の中にとある考えが浮かぶが、その表情はかなり渋い。構えた拳を軽く握ったり開いたりしながら、弧月は何処か迷いを見せていた。
 それが隙になった。
 ヒュッ!!
 空を裂く音が聞こえる!反応出来たのは、ある意味奇跡かもしれない。
 弧月の鼻先を蹴りが通り抜ける!
「くっ!?」
 瞬間的に間合いを詰めてきた相手の攻撃に弧月は完全に不意を付かれていた。立て続けに繰り出される連撃を、何とかいなしては行くものの確実に押されている。
『やはり、やってみるしかないですか!』
 弧月の表情が、引き締まる。
 相手の蹴りを受け止め弾くと、弧月は反撃に転じた!
「ウォォォァ!!」
 雄叫びが、後を引いた……


4.己を超えて

「遅かったわね?」
 煙草を燻らせた弧月の姿を確認した高峰が言った。
 高峰の後ろには、ぼろぼろになった浴衣を羽織ったクミノと、所々切り裂かれた服を着た皇騎の姿があった。
「すいません、ちょっと梃子摺っちゃいまして……」
「……の様だな」
 一瞥し呟いたクミノに皇騎が苦笑いする。
 弧月の服はそうでもないのだが、その体には至る所に青い痣が出来ていた。
「まあ、無事で何よりでしたよ。これで全員揃いましたね」
 皇騎が一転微笑みながら言う。
「御苦労様。何とか今回は此処に辿り付けたわ」
 そう言って辺りに視線を巡らせた高峰に習い全員が辺りを見回す。
 そこは、蓬莱館の裏手に有る林か何かか?鬱蒼とした木々が立ち並ぶ場所であった。
「此処は一体?」
 高峰に視線を戻しながら弧月は問い掛ける。
「こっちへ……」
 そう言うと、颯爽と歩き出す高峰の後ろをクミノ・皇騎・弧月の順に付いて行く。高峰が進む先の方から、確かな気配を感じながら……
「これが、あの闇の正体ね」
 高峰が指差した先にあるものを、全員は擬視した。
 それは、真っ黒な丸い球体。それが、目の前にふわふわと浮いていた。
「これは何だ?」
 率直にクミノが高峰に聞いていた。
「名前は知らない。けれど、これには人々の負の感情が流れているわ。怒り・恨み・悲しみ・妬み……そう言った感情の吹き溜まりが凝縮されている物ね」
「何故、こんな物が此処に?」
 皇騎は心底わからないといった風に首を傾げた。
「理由は私にも分からないわ。けれど、此処は霊峰富士の裾野……そして、此処は曰く付きの温泉宿蓬莱館……何か呪的な事が有ったのかも知れないわね」
 そう言いながら、高峰は微笑んでいた。
「嬉しそうですね?でも、分からないのですが……」
 そう言った弧月に、高峰が視線を向ける。
「何故、自分自身と戦う必要があったのでしょう?」
「同感だ」
「私も気にはなりますね」
 全員の視線を受け、高峰は眼を閉じた。
「誰しも、心の中に闇を持っているわ。負の感情なんて当たり前……けれど、一番分からないのは自分自身じゃないのかしら?」
 全員その言葉を黙って聞いている。
「私は私を良く知っている……そうはっきり言う事が出来ると同時に、私は私が良く分からない……自分自身が分からない事、それが本当の闇じゃないのかしら?私はそう思うわ……」
 何処か遠くを見るような高峰の視線に、僅かばかり寂しさの様な物を感じた。
「闇を乗り越える事……即ち、自分を乗り越える事……そう言う事だったんじゃないかしら?あくまでも、憶測に過ぎないのだけれどね。それはこれから調べるわ」
 言って全員を見詰めた視線は、何時もの様な怪しい笑みに彩られていた。
「闇が自分自身か……」
「難しいものですね……」
「俺には、良く分かりません……」
 それぞれにそれぞれの感想を述べる3人を見ながら、高峰は微笑む。
「さぁ、もう私達には闇は無い筈よ?調べるのは私がやるから、貴方達はゆっくり休んで頂戴。御苦労様……そして、有難う」
 そう言った高峰の笑みは、何時もより優しさを湛えていた。その笑みに、3人もまた笑みで応えると、その場を後にする。
 自分自身が乗り越えた何かを、想いながらも……

 出迎えた蓬莱が、安心しきった顔で3人を迎えたのはそれから間も無くの事だった……




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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】

1166 / ササキビ・クミノ / 女 / 13歳 / 殺し屋じゃない、殺し屋では断じてない。

1582 / 柚品・弧月 / 男 / 22歳 / 大学生

0461 / 宮小路・皇騎 / 男 / 20歳 / 大学生(財閥御曹司・陰陽師)

【個別ノベル】

【0461/宮小路・皇騎】
【1166/ササキビ・クミノ】
【1582/柚品・弧月】