調査コードネーム:まったりしましょうよ。
執筆ライター  :市川 智彦

 【オープニング】
 【 共通ノベル 】
 【 個別ノベル 】


【碇・麗香】illust by つかさ要 【オープニング】
 高峰温泉・蓬莱館……そこには見たこともない癒しの空間や装置、そして温泉があるという。高峰 沙耶からの招待状に同封されていたパンフレットにはそう書いてあった。ただどの写真の左肩にも「想像図」と書かれているところが非常に怪しい。だいたいこれを送りつけてきた人間が一番怪しい。しかし心霊や怪奇に関して彼女が大げさに表現したことはない。どんなに邪推がうまい人間でも、ここに書かれていることは真実だと信じられるだろう。

 しかし、モノは考えようである。俗世間でリラクゼーションブームだの美容エステだの癒しがブームと言ったところで、どこに行っても人だらけ。旅行も計画するにも電車のダイヤは変わるわ予約はいっぱいだわで結局何もできずに終わってしまう。そんなことを考えれば歓楽街も何もない静かな富士の裾野の宿でゆっくりまったりお過ごしになるのもいいんじゃないでしょうか。
 ただ静かにまったりと。身体も心も霊力もほぐして、果てしなく続く人生のためにゆっくりと身体をほぐしましょうよ。もしかしたら、新しい出会いはあるのかも……さぁ、皆さんでいらっしゃいませんか?


【ライターより】
 皆さんこんにちわ、市川 智彦です。今回は高峰温泉特別企画ということで非常にアバウトなこのようなオープニングをご用意しました。

 早い話が「まったりしましょう」です(笑)。半分シチュエーションノベルみたいになってますね、これ。
 さてオープニングにも書きましたが、この蓬莱館にはどんな原理でできたのかわからないような癒しの空間や装置が存在します。また温泉もありますのでゆっくりしていただけると思います。食事なんかも楽しんで頂けます。テーマに沿ったことなら何でも書きます!

 本当にお友達同士で示し合わせて参加して頂いても結構ですし、個人個人で発注して頂いても結構です。みんなでのんびりまったり、そしてドキドキもできるようなシナリオに仕上げてみたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。読んだ人がすぐに温泉に行きたくなるようなそんなノベルを目指してがんばります!


【共通ノベル】

 高峰温泉という看板を掲げる蓬莱館……そこにはたくさんの招待客が訪れていた。彼らは招待状を手にし、誰もが癒しを求めてこの場所へと足を運ぶ。仲間たちで賑やかにやってくるものもいれば、ひとりでひっそりとやってくる客もいる。ひとりでも気楽な旅気分を満喫できるのなら別に問題はない。ここで出会う人々と一緒に騒げば、孤独でもなんでもなくなる。要はどう楽しむかということに尽きるわけなのだが……


 館内は意外と騒がしさを保っていた。だが廊下を歩いていても、従業員に出会うというわけではない。温泉なのだから賑やかなのは当たり前だとみんなが思っているから、そんな奇妙な現象もそれほど気にならないのだろう。楽しい時間はゆっくりと過ぎていく。
 夕暮れ時、中庭で春咲きの花をそっと愛でている女性がいた。彼女はピンクの館内着を身にまとい、静かに咲く花に微笑みかける。彼女は橘 巳影という。本当は友人とともにここに来る予定だった。しかし相手の都合が悪くなってしまい、一緒に来れなくなってしまったのだ。せっかくの秘湯と聞いていたのでとても楽しみにしていた巳影はいったんは高峰温泉行きをキャンセルすることも考えたが、結局それをせずにひとりでここへやってきた。彼女はこの館にいる誰に会うわけでもなく、美しい花びらに触れてその色彩を楽しんでいた。すると、中庭の入り口あたりが騒がしくなった……自分の背後に誰かがやってきたようだ。巳影は静かに振り返る。するとそこには自分が勤める花屋にやってきたことがある男性が立っていた。彼女は彼が氷川 笑也であることを一目で気づき、そこへ駆けていく。知り合いに会うことはないだろうと半ば諦めていた彼女にとって、これ以上の朗報はなかった。巳影は側まで近づくと、彼の少し大きな手を握って素直に喜ぶ。

 「笑也さん……こんなところでお会いできるなんて……」
 「あ、あなたは巳影さん。あなたもここにいらしてたんですか?」
 「ええ、本当はお友達と一緒に来る予定だったんですけど、お仕事が入っちゃって私ひとりなんです。もしよろしければご一緒してもよろしいですか?」

 彼女はじっと笑也の目を見つめながら話す……巳影は自分の前世と彼とをダブらせていた。あの時に感じた気持ちや感触を話してくれそうな、そんな面影を彼に求めていた。一方の笑也もまさか彼女と出会うとは思っていなかったからか、それとも真剣に見つめられているからかはわからないが落ち着きのないそわそわした様子で返事をする。そして高いところで握られた手を少し下げ、なぜか周囲の目を気にするかのように遠慮するのだった。

 「ええ、か、構いませんよ。俺もひとりですし……」
 「よかった。じゃあ、このお庭の花から見て行きませんか? 高峰さんからのご招待だけあって、なかなか珍しい花が咲いてるんですよ。」

 巳影は嬉しそうに花の咲く場所まで笑也を引っ張っていく。彼は緊張で身体がギクシャクしているようで、彼女の思うがままに引っ張られていくだけだった。彼女は隣で笑也が顔中に赤い花を咲かせているのに気づいていなかったようだ……


 花も恥らうカップルが中庭にいるかと思えば、こちらは食い気で勝負といったところだろうか。いい大人がチビを連れて意気揚々と食堂に足を運ぶ姿が館内の廊下で見受けられた。子どもは神聖都学園初等部の制服を着て『温泉』というものを物珍しそうに見ている。一見、女の子にも見える容姿を持つ少年はピューイ・ディモンという。その後ろに控えているのが保護者の天音神 孝だ。ふたりは異世界調査という名目で温泉という存在そのものを調査するためにやってきた二人組だった。とはいうものの、片手にノートを持っているわけでもなんでもなく、端から見ればただ普通に遊びに来たようにしか見えない。それに実際に向かっているところは食堂だ。まずは満腹感を満たしてから次の作業に移るという段取りなのだろうか……ともかくふたりは仲良く食堂に入っていった。

 「ぴゅ! 温泉での調査は楽しいでぴゅ! ところでご主人様、ここで何をするんでぴゅか?」
 「まぁ〜〜〜、要するにそのだな、まったりしてればいいんだよ。まったりとこうメシを食ってだな、まったりと湯に浸かってだな……」
 「ようするに……それってご主人様もよく調査の段取りがわかってないってことでぴゅね?」

 ピューイに図星を突かれた孝は何も言い返せなかった。結局、孝は調査を理由に遊びに来ただけなのだ。そんな事情も知らずにいつまでも不思議そうな顔をし続けるピューイをとにかく食事の並んだ机の椅子に座らせ、その隣に自分も座る。奇妙なことにこの食堂、料理の乗ったテーブルに適当に座って食事しろというのがルールらしい。給仕も誰もいないように見えるのに、テーブルの上には山の幸がふんだんに使われた料理がたくさん並んでいた。ふたりは同じように目を輝かせ、箸を持ってさっそく食事を開始する。

 「わかってるなぴゅー、皿は食うなよ。食い物だけ食えばいいんだからな。」
 「いっただきまーーーぴゅ! もぐもぐもぐもぐもぐもぐ……」
 「ああっ、お前ちゃんと人の話聞いてたんだろうな! 先に食い始めるなってばよ! はぐんぐんぐんぐ……」

 ふたりの食いっぷりといったらもう恐ろしいものである。ちゃんと味わってるのかどうかが疑問になるくらいのすさまじいスピードで食べるわ食べるわ、もう周囲から声などかけられそうにない。しかもお互い、食い残しがまったくない。次の皿を得るために今ある料理を一生懸命に平らげているようにも見えなくもない。さすがにこれには周囲の人間も驚いた。
 時を同じくして、遠くのテーブルで食事をしていたある姉弟もこの恐ろしい有様を見ていた。このふたりとは四方峰 恵と司だ。姉がパソコンから離れようとしない弟を無理やり引っ張って……いや、正確には当て身を食らわせて気絶させたところを姉が引っ張ってきた。司は遠慮気味に少しずつ料理を皿に取り分けてもぐもぐと食べていたが、まったく違う食べ方をする連中を見つけて大いに驚く。まさか自分の姉と同じ食いっぷりを見せる人間が他にいたとは……司が隣を見ると、すでにデザートを食い荒らし始めていた姉の姿があった。

 「ん、どうかしたの……司?」
 「い、いや……姉さんと同じような人がいるなーと思ってさ。感心してたんだよ。丁寧に食い散らかしてるから感心して見てたんだけどね。」
 「あら、片割れは知り合いだなー。天音神 孝って言って、何度か仕事を一緒にしたことのあるわよ。子ども連れて来てるんだ。後から挨拶してあげないと。」
 「ああ……そ、そうなんだ。やっぱり……」

 何気なしに言った司の『やっぱり』が喉に引っかかった恵……あえてここはその先に続くセリフを飲みこんで食べることに必死になることにした。口をあんぐり開けたまま司は皿を持ったまましばらく固まっていたが、館内着を来た男性が割り箸で彼の隣の席を指差して話しかけてくるとしっかりとした応対をした。

 「ここ、開いてるんだったらご一緒させてくれないか?」
 「ああ、いいですよ。なんか姉さんが食べまくってますから、あんまり料理は残ってませんけど……」
 「いいのいいの。そんなことは気にしないから。しかし温泉っていいねぇ〜。あ、俺は門屋 将太郎。ちなみにもう一回は風呂に入ってるけどな。」
 「俺は四方峰 司です……こっちが姉の恵です。あの、ものはご相談なんですけど、後で温泉をご一緒できませんか?」
 「別に俺は構わねぇけど……なんでおまえ、そんなにコソコソ言うんだ?」

 司が食い気に走っている姉から遠ざかり、熱燗か何かを飲んでほんのり赤く頬を染めている将太郎の近くに顔を持っていった……案の定、酒臭い。

 「家庭の、事情です。」
 「なんだかわかんねぇが、なんとなくわかったような気がする。よっしゃ、男風呂に逃げ込んだ後は一緒にまったりしようじゃねぇか!」
 「とりあえずはよろしくお願いします。あ、あと……そのお皿に取ったものは絶対に食べきって下さい。」
 「……それはよくわかんねぇ話だな。なんだ、姉の性格かぁ。あんたも大変だねぇ、高校生にしては苦労してる方だよ。」

 いったんは戸惑ったものの、将太郎は司の事情をすっかり理解してしまっていた。これにはさすがの司も驚いた。しかしなぜすべてを見通せたのかはある程度の予測が立っていた。少し声を上ずらせながら司は彼を問い詰める。

 「あっ、あなた……俺の心を読んで……」
 「改めて自己紹介。俺の名は門屋 将太郎。門屋心理相談所の所長にして一流のカウンセラー。今の行為で気分を害してたら謝る。」
 「だったら話は早いです……姉が暴走しそうになったら知らせてください。すぐに男湯に逃げ込みますから。」
 「おまえ、俺の素性知っていきなり俺のこと便利屋さん扱いしてなぁ〜〜〜い?」

 必死の形相で話す司におどけて答える将太郎。酒が入っているからか、どんなことも楽しく応じられる……そんな印象だった。恵は隣に見知らぬ男性が座ったことも知らずに食い続けているし、向こうのピューイと孝は最後のしいたけを取り合いしているしと、ここもまた賑やかな空間になっていた。


 湯治を終えた美人が袖の黒い女性用館内着で、奇妙な形をしたマッサージ機を前にして不思議そうな顔をしていた。彼女はほてった身体をそれで癒そうとしているのだろうか……しかしそこに座る気配はまったくない。たまたまそれを使っている人間がいないせいで、それが何の物体かわからなかったのだろう。彼女はあごに手を当ててしばし考え込んでいた。
 中性的な顔を持つ女性の名は綾和泉 汐耶。彼女はこの興味を『もうひとりの自分』に体験させてあげようとした……彼女は就いている職業のせいでいつのまにかこのような精神状態になったのだ。しかし彼女はそれを苦にすることはない。だからこそ、温泉というものに触れさせようとしてバトンを渡すのだった。
 人格交代で特に汐耶の顔つきが変わったり目立った変化があったわけではないが、動作だけはあからさまに変わった。活字中毒のもうひとりにとって、この珍妙な動作をする中国式マッサージ機は相当珍しいもののようだった。変なところから突き出たローラー、派手なカラーリング。まさに中国四千年の歴史が生み出したとしか形容できないこのマッサージ機……感動はひとしおだったが、さすがに汐耶はそれに座ろうとしない。自分の身体のどこを揉まれるかがわからないのに座ってられないというのが彼女の考えだった。ただ汐耶にとって、この空間すべてが珍しいものだらけだった。

 「案内状からすでに妖しげな雰囲気はあったけど、さすがに得体の知れないものを見ると納得してしまうわね。とりあえずこれには乗らないで置こう。」

 彼女の決心がついた後、着物の裾を捲り上げて元気よく風呂桶を持って走る子どもが汐耶の後ろを通りかかった。彼女は彼に会ったことがある。ふたりの記憶の中では、その少年は藤井 蘭というはずだ。とたとたと走る蘭も汐耶に気づいたらしく、元気よく声をかけてきた。

 「あっ、せきやおねーさんなの! こんばんわなの!」
 「ああ、蘭ね。こんばんわ……」
 「ふに? そこにあるのって、もしかしてパンフレットに書いてあった『まったりそうち』っていうのなの?」
 「そうね、癒しをもたらすマッサージ機らしいけど……どうかしら。君の身長には合わないかもしれないわね。」
 「ざんねんなの〜。でもいまからアヒルさんといっしょにおんせん入ってまったりするの! ほらなの!」

 風呂桶の中には小さい黄色のアヒルがタオルに包まれて顔を出していた……蘭の説明によるといつもこのアヒルと一緒にお風呂に入っているらしい。蘭にしてみれば温泉もお風呂も大差はないようだ。汐耶はそんな彼を見て少し笑う。

 「アヒル……そういう楽しみ方もあるのね。子どもならではっていうか、なんていうかってところね。」
 「じゃあおねーさん、またね!」

 蘭は元気よく男湯に向かって走っていく……それを見て汐耶も温泉に入りなおそうと考えた。よく考えてみれば、今の自分は温泉に浸かっていない。汐耶は近くの椅子に置いてあった桶を持って、また女湯に入っていくのだった。


 男湯も女湯も露天風呂だ。満天の星空が客の心を癒してくれる。がっちりとした敷居でその区別はなされている。その強固さは万里の長城を思い起こさせる。さすがにそこまでされたら覗きもしない。それくらい呆れるほどのがっちりさ加減だった。男湯には司と将太郎、そして孝とピューイ、蘭がアヒルさんと一緒に入っていた。他の客も混ざっており、なかなか温泉は賑わっていた。孝はアヒルさんと遊んでいる蘭を見つけ、ピューイを連れ立ってそこへ行った。

 「おーい、蘭じゃないか!」
 「あ、おねーちゃん!」
 「しーっ、しーっ! 俺は男だ、間違えるな! ほらほら〜、ちゃんとここにぞうさんがあるだろ〜〜〜?」
 「ご主人様ぁ、かなりなさけないでぴゅ……」

 自分の秘密を赤の他人にばらされることを恐れた孝は多少壊れ気味に自分が男であることを証明した。蘭はとりあえず納得し、彼の説明に大きく頷く。そして同じ年に見える少年にじーっと目を向ける。

 「おにーちゃん、この子はだれなの?」
 「ああ、俺と一緒に生活してるピューイだ。そういや紹介したことなかったっけかな。」
 「ぴゅーちゃんでいいでぴゅ! キミのことは蘭くんでいいでぴゅか?」
 「うん、それでいいの〜。ぴゅーちゃん、よろしくなの〜〜〜。アヒルさんもよろしくって言ってるの!」

 押すと音の鳴るアヒルさんがピーピーと挨拶するのを聞いて、ピューイもそれに合わせて喜んでお辞儀をする。そんな微笑ましい光景を見ながら、将太郎は湯船の上にとっくりの乗った盆を浮かべていっぱいやりながら司と一緒に湯船に入っていた。そんな中、女湯からでっかい声が響いた……

 『司ぁ〜! ちゃんと肩まで浸かってる〜〜〜?!』

 その声は恵だった……司は指示通りにしていたが、あえて返事せずにボイコットの方向で動いていた。そんな姿を将太郎を見て大いに笑う。

 「おおい、弟はちゃんと浸かってるから安心しろよ! ははは、こりゃよっぽど心配されてるんだな。過保護もいいとこだ!」
 「笑いごとじゃないですよ……こっちは自分なりにまったりしようと思ってるのに。いつも姉さんはアクティブだから今日こそはと思ってたのに……」

 そんな話を後ろで聞いていたのは今しがた風呂に入ってきた笑也だった。この温泉で過ごすためのキーワードのようにも聞こえた『まったり』を彼は難しい顔で考え込んでいた……しかし何を思ったのか、彼は静かに手を叩いて緩やかな動きを見せる。それは彼が得意としている能楽の舞だった。

 「まったり……もしかしたら舞ったりってことか??」

 癖になっている退魔の舞いを湯の中で懸命に舞い続ける笑也……その姿を見て不思議な顔をする司と孝。どこからこの踊りが出てきたのか理解するのに精一杯といった表情で首を傾げていた。将太郎は酒が入っているからなんでも面白くって仕方がない。手を叩いてやんややんやの大騒ぎ。踊りを見て楽しくなってきたのか、幼いピューイと蘭もその隣で見真似で不思議な舞いを披露して男湯は大いに盛り上がった。
 一方の女湯は男湯の出来事がまったく見えず、なぜ盛り上がっているのかがよくわからない。恵は向こうの様子が気になって仕方がなかったが、こればっかりはどうしようもなかった。一緒に温泉に入っている巳影と汐耶は向こうの賑やかな様子を聞いて静かに笑っていた。

 「意外と楽しいわね、温泉って。」

 温泉というものをじっくり観察し、自分の知識と違いがないかどうかを調べる汐耶。そして明るく輝く星空を見ながら明るく微笑む巳影。賑やかな中にもまったりあり。こうして高峰温泉の夜はふけていくのだった……


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】

2842/橘・巳影     /女性/ 22歳/花屋 従業員
2268/氷川・笑也    /男性/ 17歳/高校生・能楽家
1990/天音神・孝    /男性/367歳/フリーの運び屋・フリーター・異世界監視員
2043/ピューイ・ディモン/男性/ 10歳/夢の管理人・ペット・小学生(神聖都学園)
2205/四方峰・司    /男性/ 17歳/高校生
2170/四方峰・恵    /女性/ 22歳/大学生
1522/門屋・将太郎   /男性/ 28歳/臨床心理士
1449/綾和泉・汐耶   /女性/ 23歳/都立図書館司書
2163/藤井・蘭     /男性/  1歳/藤井家の居候

【個別ノベル】

【1449/綾和泉・汐耶】
【1522/門屋・将太郎】
【1990/天音神・孝】
【2043/ピューイ・ディモン】
【2163/藤井・蘭】
【2170/四方峰・恵】
【2205/四方峰・司 】
【2268/氷川・笑也】
【2842/橘・巳影】