【タイトル】 ■甦りの未来−懐かしの未来・最終章−■
【執筆ライター】 東圭真喜愛
【参加予定人数】 1人〜4人
オープニング /ライターより /共通ノベル /個別ノベル


●「学園祭」 オープニング

 前世占い、など今時よく通ったものだと2年B組の、とある男子生徒───紫藤・聖治(しどう・せいじ)はふああと欠伸をする。
 自分には、少しだけ「人の前世の欠片」が見える能力がある、というだけなのに。こんなもの何の特にもなりはしない、と考えていた。それが、こういうことに使われることになろうとは。
 結構、客が入っている。女子生徒がやはり多いが、男子生徒も結構いることに彼は驚いていた。
 特に目立つ衣装は、彼は着ていなかった。ただ、クラス委員に「せっかくの学園祭だから」と、美形なかれをいいことに土台にして、宛らドラキュラ伯爵のような黒マントは制服シャツの上に羽織らされてあった。
 それがまた異様に似合うことが、微妙な心境になるのだ。
 客は、まるで洋服屋にある試着室のような四方を黒幕で覆って作られた一室に入り、そこに座っている紫藤聖治と握手のように手を繋ぐ。それだけで、聖治には相手の前世の断片が見えてくるのだ。
「はい、次の方どうぞー」
 半分やる気のない声で、聖治は次の客を呼んだ。いい加減自分も見て回りたい。そんな彼の気持ちもよそに、その女子生徒───月神・詠子(つきがみ・えいこ)は入ってきた。
 スッ、と手を出してくる。何故か、表情は苦しげで哀しげだった。
「ボクの前世───占ってよ」
 聖治は一瞬何か感じ取ろうとしたが、彼女のその声で我に返る。
「あ、ああ」
 そして、出されていた手を握った、その瞬間。
 聖治の脳に直接、強烈な映像(ビジョン)が流れ込んできた。いけない、これは───!
「みんな逃げろっ!」
 ありったけの声を絞り出し、聖治は詠子を突き飛ばそうとした。うまくいったか分からない。
 聖治は「強すぎる、強烈過ぎる前世」を見ると、たまにこうして能力が暴走し、その相手の前世そのものを「現世に持ってきてしまう」のだ。いや、「持ってきてしまう」というより、「映像そのものを取り込んでしまう」だけにすぎないから、実害はあるとすれば、「現世の世界が見えない」ということだけなのだが、下手をすれば、精神感応が強い者にとっては、頭痛が続き、このままにしておけば狂ってしまうこともあり得た。
「畜生、どうしたら───」
 しかし、聖治はその言葉を紡ぐよりも、その「詠子の前世」を見て驚愕のため目を見開いていた。




●ライターより

▲今回は、いよいよシリーズ化していた「懐かしの未来」の最終章です。色々と考えていましたが、「学園祭」を最後にしようと考えました。今回は、必ず書いてきて頂きたいことがありますので、ご注意くださいませ。
1.参加するPCの「前世」(こんな前世だったんだろうな、程度の気持ちで構いません)を書いて下さい。一行程度で、あとはお任せというのでも構いません。例:「前世は江戸時代の浪人でこういうことがあってこういう死に方をした」等。但し、シリアスのみです。※但し、前回のシリーズにご参加なさって既に「PCの前世」を見終わっている方は、書かなくても構いません。こちらが調べて参考にさせて頂きます。勿論、同じ事を一行に縮めて書いたり補足したりしても構いません。
2.紫藤・聖治が月神・詠子と「接触」して起きたこの現象に対し、自分ならどういう行動をとるかというのをお書き下さい。
▲以上の2点が、必ず書いて頂きたいことです。あとは自由に、プレイングして下さって構いません。
▲また、NPCとして、他に繭神・陽一郎(まゆがみ・よういちろう)等も出ることもありますので、ご了承ください。
▲人数は固定してありますが、お友達も参加したいなどありましたら、プレイングに一言添えて頂ければ考慮しますので、是非皆さんでご参加ください☆
▲プレイングは出来るだけ、キャラになりきって書いて頂けますよう、お願い致します<(_ _)>


●【共通ノベル】

■鬼の見た夢■

 前世に興味のある友人が、千影・ー(ちかげ・ー)には分からなかった。
(前世って終わっちゃったことでしょ?あたしは今が幸せだからそれでいいの)
 そう言っていた自分が、その友人に引っ張られて、この占いの館の出し物に来たのはいいが───来た途端、すっかり様相が変わっている。そう、世界の。
「えと……」
 それでも、不思議なことには慣れているのでそんなには動揺しなかった。
「ここ何処?」
 ぽつり、呟いた千影の目の前には、ひたすら夜の闇が続いている。
 民家や何かは月明かりで見えたが、平安時代のようには見えた。それ以外のことはハッキリとは分からない。
 人声がしたのは、その時だ。
「大丈夫……落ち着いて」
「でも、でも……」
 木陰から現れたのは、男装の麗人、青砥・凛(あおと・りん)と、同級生の十里楠・真癒圭(とりな・まゆこ)だった。そこに更に後ろから、
「いきなりこんな風景になっちまって落ち着けってほうが無理かもな……でもまあ、落ち着け」
 どこか飄々とした感じの、銀色の長髪にタオルを頭に巻いた諏訪・海月(すわ・かげつ)が現れる。
 一番先に千影と目を合わせたのは、海月だった。
「お仲間か……とりあえず、宜しく」
 その海月の妙に落ち着いた雰囲気が、千影には気に入った。皆で自己紹介をしあい、草叢に其々にハンカチを敷いてその上に腰を下ろす。
「おや」
 ガサッと茂みからこれまた現れたのは、セレスティ・カーニンガムである。その後ろには、途中で合流したらしい羽角・悠宇(はすみ・ゆう)がしっかりと初瀬・日和(はつせ・ひより)の手を握っていた。
 日和と悠宇は、日和と同じクラスの紫藤・聖治(しどう・せいじ)の出し物を見に来て巻き込まれたクチらしい。聞くと、凛と真癒圭、海月も似たようなものらしい。
「どうやら、彼に接近していた人間、つまり私達だけがこの世界に巻き込まれたようですね」
 と、セレスティ。
「じゃ、あたしの友達もここにいるのかな?」
 考え込むように、千影。
「元の世界に戻るには……さっき試してみたけど、真癒圭の力でも無理なんだ」
 とは、海月。
「となると……紫藤って奴を探し出さなくちゃ解決にはならないってことか?」
 蚊を追い払いながら、悠宇。
「月神さんも、私は探したいんですが……最近、具合悪そうな顔色してたから、心配です」
 自分のことより他人をまず心配してしまう性格の日和が、言う。
「見えるだけじゃなくこうして蚊にも食われるし茂みの感触もあったし、マジで『連れ込まれた』な、俺達」
 はあっとため息をつく悠宇に、セレスティが視線を向ける。
「私と真癒圭さん、それに海月さんは何度か『この手のもの』に巻き込まれたことがありますが、ここまで巻き込まれたことはありません。現状として考えられるのは」
 ブレザーに皺が寄らないよう、気をつけて座り直したセレスティは、真癒圭と海月、それに海月の相棒でもある凛の視線を浴びながら続ける。
「聖治さんは詠子さんを突き飛ばしたと考えるのが妥当ですが、動揺していてそのまま手を繋いだまま前世を引き寄せてしまい、聖治さんは詠子さんに引っ張られたまま同調してしまっているのではないでしょうか。椅子に座ったままお互いに手を握っていたのなら、突き飛ばすのは容易ではないですし、詠子さん自身も自分の事に関して何を見たのか聖治さんに聞き出したいと考えて居るのではと思いますので」
「自分のこと……? 自分の前世ってこと?」
 と、千影。
「わたしとセレスティさんと海月さんは、前にも其々の前世を見せられたこともあるし……余計に、引っ張られちゃったんじゃないかな……」
 心細げに、真癒圭が自分の膝を抱き抱えてそこに顎を乗せる。
「とにかく……こうしていても埒が明かないしさ……」
 探すなら探しにいこう、と凛が言い出し、7人はやっと腰を上げ、丘を降りていった。



 だが、民家に辿り着く前に、一同はひとところから騒ぎが起きているのに気がついた。
 家の何軒かが破壊され、夜だというのに民人が逃げてくる。
「鬼じゃ! また鬼が出よった!」
「繭神一族は何をしておるのじゃ!」
「何度も鬼に好きなように暴れさせて、それでも陰陽道の先端を行く一族なのか!?」
 繭神……?
 聞き覚えのあるその名前に、7人は其々に顔を見合わせる。
「気をつけながら、行ってみましょう」
 上級生のセレスティの神妙な言葉に、千影に真癒圭、凛に海月、日和と悠宇はこくりと小さく頷いた。
 ゆっくりと、ゆっくりと。
 身体のあまり強くないセレスティのために、そして気持ちを落ち着かせるために、彼らは進んだ。
 その足を止めさせたのは、これもまた聞き覚えのある声だった。
「行く必要はないよ」
 振り返ると、生徒会長の繭神・陽一郎(まゆがみ・よういちろう)が気だるげに、月を背に立っていた。
「陽一郎ちゃんもきてたんだぁ」
 親しげに駆け寄ろうとした千影は、だが、ハッとして再び足を止めた。
 次に気づいたのは、「そういうもの」に敏感な凛と海月である。
「きみ……」
 凛が、尋ねる。
「その肩の傷……どうしたの……?」
「「「「!?」」」」
 驚く他の5人は、だが、それで何故千影が足を止めたのかが分かった。
「は、早く……止血しないと」
 日和が、青褪めながら言う。
「そうだね」
 陽一郎は、どこか厭世的な口調で言う。口元には、いつもと違う、自嘲的な笑みが浮かんでいた。
「月神・詠子(つきがみ・えいこ)と……いや、本性は鬼である月詠(つくよみ)と決着をつけたらね」
 初めて知らされることに、全員驚きを隠せない。
「待てよ」
 悠宇が、日和の手を白くなるほど握り締めながら、尋ねる。
「それじゃ、今ここの人間達が話してた鬼って、月神さんのことか?」
「そういうことになるね」
 肩からの傷は決して小さなものではない。それでも痛そうな感じも受けさせず、陽一郎。
「繭神一族、陰陽師というのが繭神くん、あなたのものなら、ここは───」
 セレスティが喉に唾を送り込んでいる間に、陽一郎が先を奪って答えを言った。
「そう。月神・詠子の───月詠の前世。鬼だった時の前世。まだ、わたしの一族に封印される直前のね」
 それで、分かった。
 セレスティや真癒圭、海月の前世に今まで干渉していたのは、月神・詠子。
 でも、だとしたら。
「それなら───詠子ちゃんは、危険信号を出してたんじゃないの?」
 千影が、なんとか落ち着いて確認を取るように尋ねる。
「気づいてほしいってシグナルだったんじゃないの?」
 これまで「前世に関わること」で一緒になっていたセレスティと真癒圭、海月は少しの間、顔を其々見合わせる。
「そうかも……しれないな」
 海月が言うのを聞いて、凛は一歩、前に出る。
「とりあえずさ……止血しよう。それで、紫藤くんと……詠子さんを探さなくちゃ……」
「もう必要ない」
 陽一郎は、ポケットから袋を取り出し、開けて中からひとつの輝く石を見せる。それは全員に見覚えがあるものだった。
「そうですね……あなたは今までその石を集めておられましたが、その石は何かの効果をもたらすものなのでしょう? そう、詠子さんを見た聖治さんが突き飛ばそうとする位の破滅的な前世、つまり『この状態』を変える事が出来る、又は無かった事に出来るなどは?」
 すると、陽一郎は可笑しそうに笑った。
「出来ないよ。そもそもこの石は、月詠を封印するために集めていたんだからね。もうたくさんなんだ……自分の一族に縛られるのも、何もかも」
 だから───終わりにする。
 その陽一郎の言葉に、胸倉を掴みあげたのは悠宇である。
「ふざけんなよ」
 日和は、こんな時の悠宇をとめない。これは、悠宇が何か自分の信念を持って行動する時だからだ。それが分かっているから、悠宇もこんな行動に出ることが出来る。ちゃんと、日和のことも忘れていないのを日和が信じている、そのことも知っているから。
 そんな二人の雰囲気を、こんな時にも感じ取り───真癒圭は少し淋しくなる。海月と凛にも、こんな「もの」があるからだ。千影はただ、見つめているだけだ。セレスティは、気づいたのか気づかないのか、心持ち真癒圭の傍に寄った。
「ふざけんなよ。何が『終わりにする』って? 物事に終わりはねえよ。例えばお前の『終わり』を終えたとして、その次に何があるんだ? お前はその時どう思うか、考えたことがあるのか? それで誰もの心の解決になるとでもいうのかよ?」
「それなら」
 陽一郎が、悠宇を静かに見つめる。
「誰がこの束縛から解いてくれるという? わたししかいない。それが一族の宿命なら。嫌でもわたしは『終わり』にしなければならない」
 日和が、息を呑む気配がした。見ると、陽一郎の後ろ、民家のひとつから詠子が姿を現したところだった。こちらも、脇腹の辺りを抑えている。
「ボクだって終わりにしたい」
 涙が、落ちる。
「せっかく転生して、人間が好きになったんだ。でも、ボクの中の前世のボクが、ボクをおかしくする。気づいたら人を傷つけてる。そんなの、もう嫌なんだ」
「それって、助けてほしいってことじゃないの?」
 千影の言葉に、陽一郎も詠子も一瞬押し黙る。
「ねぇ、違うの?」
 ───違わない。
 そんな二人の声が、聞こえた気がしたのは、全員の空耳だろうか。錯覚だろうか。
「ねぇ詠子ちゃん」
 日和が、口を開く。
「今ここにいる私が、貴女のことを心配してるっていう事は本当だって信じてくれる? あったかどうかもわからない前世に───ううん、こんな前世に縛られるより、今目の前にある、触れることのできるものを私は信じたいの……。貴女がかつて誰であったかなんてどうでもいい、未来も今は白紙で、これから一緒に探しに行くんだって思いたいの……」
 詠子の涙が、更に増す。
「日和の言うとおりだ」
 悠宇が、胸倉を静かに離しながらまっすぐに陽一郎の瞳を見つめて言う。
「縛られてるって分かってるのなら尚更、縛られてるのなんか淋しいじゃないか。俺達は今間違いなくここにいるんだぜ? そのことのほうが確実で、大事だろ?」
「忘れればいい」
 更に第三者の声が、物陰からした。よろけながら、民家にぶつかりながら歩いてくる、紫藤・聖治。能力の限界をこえた故、息も切らすほどに疲労していた。
「二人とも、こんな前世忘れればいい。俺にどこまで出来るか分からないけど、皆を巻き込んだ責任もある。全力で力を貸す。だから───忘れれば、いい」
「「紫藤くん!」」
 無事だったと分かってホッとした日和と真癒圭が、ほぼ同時に駆け寄っていって両側から支える。真癒圭は極度の男性恐怖のはずだったが、今は何故か気にならないようだった。
「前世なんて、私が思うにただ『現実での過去』と同じことだと思うのです。前世の自分に感謝をすることはあっても、憎みはしません。それを現世に持ち込まないのは、最低限の前世への自分への恩返しだと思います」
 慎重に言葉を選びながら、セレスティ。
「そんな都合のいいことが赦されるはずがない」
 陽一郎の言葉に、聖治は怒ったように返した。
「都合不都合の問題なら、とっくに解決してるだろ! 月神さん、あんたはどうだ? 人間が好きだから、『中』に前世の自分がいても苦しんでるんだろ? 大丈夫。全部忘れて、二人とも生まれ変われる」
 気のせいか、周囲がぼやけ、月の光が濃くなってくる。
 虹色の眩しさに膨れ上がり、聖治の心配をする間もなく、陽一郎も詠子も含めた全員は、不思議な光に取り込まれた。



■甦りの未来■

 多分、全員の「二人を助けたい」という気持ちも増幅効果を現したのだろう。
 起き上がった時、全員は夜のとある学校の前に倒れていた。
「何かの依頼できたのでしょうか……」
 ぽつりと呟いたセレスティに、真癒圭が気づく。
「セレスティさん、こんにちは。あ、こんばんは……ですね……。わたしも、記憶が全然なくて、てっきり夢遊病か何かかと……」
「あいたた……なんでこんなところで倒れてるんだろ……腰打ってる……」
 隣で起き上がりながら、凛。
 その隣では、既に起き上がっていたらしい海月が、ぼーっとしたように月を見上げている。
「この学校、何か見覚えあるんだけど、気のせいかなぁ?」
 千影がしきりに首をひねる。
「でも、不思議な夢を見ました。悠宇も見たって言ってたから、何か関係があるのかと思って」
 乱れた髪を手櫛でとかしながら、日和。
「俺達、誰かと『いい別れ』をした気がするんだよな。別れの挨拶の夢を見た」
 その隣で、悠宇。
「それは……私もですよ」
 驚いたように目を見開きながら、セレスティ。
「あ、わたしも……」
 と、真癒圭。
「僕も……すごく眩しかったの覚えてる」
「俺もだな」
 続いて、凛と海月。
「あたしも。あれ、全員同じ夢見たってこと? 不思議なこともあるんだね〜」
 最後に、楽しそうに千影が言った。
 結局、何か全員でいつものように「依頼」を受け、何かの拍子に何の依頼かを忘れてしまったのだということが結論となった。
 そして、一同は、夜も遅いからと其々に別れを告げ、其々の帰途に着いた。



 数日後。
 朝、街中を忙しなく行き交う人々の中、とある学校の校門前で、ひとりの男子生徒と女子生徒がぶつかった。
「あ、ゴメン」
「いや、こちらこそ」
 女子生徒が、散らばった男子生徒の鞄の中身を一生懸命拾い集めながら、ふと、同じように拾っている男子生徒を振り返った。
「キミ……どこかでであったこと、ある?」
 男子生徒も、こちらを振り向く。考え込むようにして、言った。
「どうだったかな……今日からこの学校に転入するから、どっちとも言えないな」
 すると、女子生徒は、パッと顔を明るくする。
「転入? 偶然だね! ボクも今日からここに転入するんだ。じゃあ、初めましてだね」
「そうなんだ。初めまして、繭神・陽一郎だよ」
「初めまして! ボクは月神・詠子。これから友達になってね!」
「勿論」
 そして、「人の気持ち」によって其々の束縛から解かれた、元陰陽師と元鬼は、暖かな、始まりの握手を交わした。
「あれって今日くる予定の転入生かな」
 窓からその二人を見下ろしていた、紫藤・聖治がぽつりと呟く。
「俺の能力もなくなっちゃったし、あっても使いようのない能力だから、今度はまた別の使える能力がくるといいなあ……例えば、人のいい部分だけが見える、とか」
 自分で言って、くすりと笑う。
 何故だか、その握手を交わしている二人が懐かしくて愛しくて、たまらなかった。





The End


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / クラス】
3689/千影・ー (ちかげ・ー)/女性/1年B組
3629/十里楠・真癒圭 (とりな・まゆこ)/女性/2年B組
3636/青砥・凛 (あおと・りん)/女性/2年B組
3604/諏訪・海月 (すわ・かげつ)/男性/2年B組
1883/セレスティ・カーニンガム (せれすてぃ・かーにんがむ)/男性/3年A組
3524/初瀬・日和 (はつせ・ひより)/女性/2年B組
3525/羽角・悠宇 (はすみ・ゆう)/男性/2年A組



●【個別ノベル】

【3689/千影・ー】
【3629/十里楠・真癒圭】
【3636/青砥・凛】
【3604/諏訪・海月】
【1883/セレスティ・カーニンガム】
【3524/初瀬・日和】
【3525/羽角・悠宇】