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■IO2(International OccultCriminal Investigator Organization)
 怪奇現象や超常能力者が民間に影響を及ぼさないように監視し、事件が起ころうとしているならばそれを未然に防ぐ超国家的組織。時に大事になる事件が、決して一般的にならないのは彼らの努力の結果である。
 組織としての権力は相当なものだが、非公開組織であるため、一般人にはそれが通用しない。
 元々はアメリカの組織であり、本部もそこにある。日本には支部があり、日本政府の密かな支援の下、主に東京で活動している。
 日本古来の対魔組織とは折り合いが悪く、協調しての活動は出来ていない。

 超常現象を秘匿するのは、各国の軍事面での都合や企業の利益などの理由もあるが、超常能力者や異種族との共存という面も大きい。
 “人間を超えた力ある存在”が明るみになった時、理想や希望を語らないのであれば、その存在は弱者である人類を支配するか、逆に人類の奴隷または敵となる。
 共存は絶望的なまでに有り得ない。これは、様々な神話や昔話が、真実として伝えている。神と人類‥‥魔物と人類の平和で対等な共存などという前例は殆ど存在しない。
 仮に、その存在を受け入れた社会を構築したとしても、“努力では絶対に超えられない存在”がいる社会など、健全な発達はできないだろう。
 基本的に人間である為政者達は、人間以外の者による支配など望んではいないし、かといってその存在の抹殺等という無駄極まりない戦いを始める事も望んではいない。
 結局、超常能力者など存在しない事にし、その影で様々な恩恵のみを受け取るという形が、人間側としては都合がよいと言う事になる。
 そこで第二次大戦後、国家間の秘密会議の席で、IO2の設立が決定した。
 それ以降、IO2は国境を越えて超常現象の隠匿工作やオカルト犯罪の摘発を続けてきている。
 基本的には警察組織であり、世界的に決められた法の守護者として存在しているのだが、人間が支配する今の世界を存続させる事が目的で人間が創った法律を根拠として活動している為、超常能力者や異種族には煙たい事がままある。反発を受ける事も多い。
 しかし、法を守れば超常能力者や異種族でも法の守護下に置かれ、普通の人間と変わらない生活が保障される。

 現在、虚無の境界の台頭、異界の発生などの未曾有の事態に、自らの手だけでは全ての怪奇事件を追えなくなったIO2は、民間超常能力者(PC)への事件捜査委託を開始した。
 犯罪歴が無い事と、IO2の方針であるオカルト現象の一般からの秘匿に協力的である事が条件であり、委託を受けた者にはそれなりに高額な報酬とその事件捜査に際してのIO2のサポートが約束される。

<IO2特有のクラス>
オカルト関連の情報の漏洩を防ぐ為、日夜働くIO2では、専門とする仕事ごとにクラス分けされている。
また、オカルト科学の技術を用いた武器や兵器を数多く保有している。
なお、これらのクラス分けは階級などとは全く関係なく、特殊な能力を持つ者が偉いという訳ではない。

【捜査官(Investigator)】
 IO2の中で、いわゆる“お巡りさん”に当たるクラス。
 最も数が多いのもこのクラスであり、所属する超常能力者の数が最も少ないクラスでもある。
 IO2の基本的な活動であるオカルト関連の事件事故の隠滅やオカルト事件の捜査は彼らが行う。
 幽霊や妖怪、超常能力犯罪者の逮捕も行うが、危険が予想される場合はバスターズに出動を要請し、捜査官はバスターズの支援に回る事が多い。
 黒い服とサングラスが基本の格好。
 記憶操作用の術具を持っており、選択的に記憶を失わせる事が出来る。ほとんどの場合、これを使って情報が漏れるのを防いでいる。
 武装する事もあるが、街中を歩き回る事が多い為、小型で隠しやすい武器が好まれている。

【バスターズ(Busters)】
 SWATの様な特殊部隊。
 実際にその活動が確認された幽霊や妖怪、超常能力犯罪者を逮捕する際に出動する。
 全身を包む、つなぎの作業服。背中に背負ったジェネレーターパック。手には、ジェネレーターパックとケーブルで直接繋がれたキャプチャービームガンを持つ。
 幽霊、妖怪、人間、敵を選ばずキャプチャービームで捕獲。キャプチャービームに捉えられた者は、その力を封じられた上に身動きが取れなくなる。
 その状態になった者を、ティッシュ箱サイズのプラズマケージに吸収、封印してしまう事が可能。
 銃火器や刀剣で武装する者もいるが、任務の第一が敵の逮捕である事は変わらない。
 小隊を組む事もあるが、一人〜三人程度の少人数で動く事もある。

【シルバールーク】
 パイロット達の事を、機体の名前からこう呼ぶようになった。
 シルバールークのクラスに就いた者は、次の代表的な二つの機種から自分の機体を選ぶ事となる。
 なお、極少数ではあるが少数生産の希少機体や専用カスタム機体も存在している。
『シルバールーク』
 危機状況制圧用空挺二脚機動戦車。
 ボディは卵形で、尖った部分が前になっている。鳥類の様な逆関節型の脚で、地形を選ばず移動が可能。
 手は三本爪で、格闘と単純作業兼用。作業用重機を遙かに超えるパワーがある。
 体高は脚を含めて6m、体の前後幅は10m。
 戦車並の装甲を持ち、また坑魔処置により、魔法的、霊的攻撃に対しても高い防御力を持つ。
 全身が武器の塊で、背部に2基の汎用ミサイルポッドと140mm戦車砲を搭載。汎用ミサイルポッドは、対空、対地、対魔など種類を問わずあらゆるミサイルが運用でき、140mm戦車砲は射距離5kmにて1m厚の装甲を貫通可能。
 また、補助武器として左腕に20mm機関砲、右腕にランスシューターを内蔵。ランスシューターは、魔法処置された銀製の杭を火薬の力で突き出す武器で、通常攻撃の効かない幽霊や妖怪などにも絶大な威力を発揮する。
 内蔵されたセンサーユニットは、レーダー、電子望遠カメラ、IR及び暗視カメラ、音波探査などを装備。更に、霊体レーダーで姿を隠した幽霊や妖怪、超常能力者も捕捉する。
 他にも、改造で装備の追加が可能。
 コンピューターによるサポートで、パイロットは一人。現場には輸送ヘリで空輸され、空中から投下される。その後、シルバールークは、パラシュートと着陸用ジェット噴射により着地、即座に任務に当たる。
 IO2の取りうる最終手段であり、これが出撃すると言う事は、優先事項が『犯人の逮捕及び民間人の保護』から『敵の殲滅及び現状況の速やかな終息』へとシフトした事を示す。

『シルバールーク改D』
 超長距離砲撃戦/情報支援用空挺三脚機動戦車。
 シルバールークはあくまでも広域制圧戦用であり、圧倒的な破壊力をもって敵を周囲の地形ごと破壊するのが目的の兵器である。その為、市街地での戦闘には向いていなかった。
 そこで、シルバールークの新たなあり方が模索され、超長距離からの情報収集とピンポイント砲撃が可能な改D型が開発される。これにより、最前線で任務に当たる隊員の後方支援という役割を、シルバールークは担うようになった。
 外見は元となったシルバールークとは全く違い、卵形はしておらず、更に二脚から三脚になっているのが大きな特徴と言える。
 各種センサーが非常に充実しており、作戦地域から遠く離れた場所から情報を収集し、秘匿通信で作戦遂行中の者にその情報を随時伝える事が出来る。
 更に、巨大なレールキャノンを二門装備しており、超長距離砲撃戦能力が非常に高い。
 反面、近〜中距離で敵と戦う事はほとんど考えられておらず、格闘戦には全く対応していない。
 危険な地域で作戦行動をするIO2の捜査官達の後方支援につく事が基本であり、戦闘に参加する事はあまりない。
 砲撃戦能力は、あくまでも前線の捜査官への支援の手段である。
 シルバールーク改Dの情報支援で正確な情報を手に入れる事によって、前線の捜査官達の生存率や任務達成率は格段に上昇した。
 シルバールーク改Dは、派手な活躍こそしないが、確実にその実力を発揮し続けている。
 なお、製造と維持にシルバールーク以上に金がかかるので、金食い虫との声もよく聞かれる。

【ブラスナイト】
 シルバールークに倣い、パイロットを搭乗する機体名で呼ぶ事となる。
 なお、極少数ではあるが少数生産の希少機体や専用カスタム機体も存在している。
『ブラスナイト』
 都市空間危機状況制圧用二脚機動装甲車。
 IO2の誇る二脚機動戦車シルバールークの技術を応用して、都市戦対応と量産性のアップを目指して開発された最新鋭機。
 都市空間での戦闘を主眼に置いて開発されたこの機体は、体高2.5mのコンパクトさでまとめられ、ほとんどの建築物に侵入可能。
 体型は完全人型であり、人の手を模したマニピュレーターを装備した事により作業性も高い。また、作業用重機並のパワーを持つ。
 移動は徒歩か走行が基本だが、脚部ローラーを装備した高機動型機体もある。
 基本武装は、霊力を集束してビームとして撃ち出す霊子ビームライフルと、機体サイズに合わせた大型高周波振動ブレード。
 もちろん、搭乗者に応じて臨機応変に換装が可能。20mm口径アサルトライフルや、40mm榴弾機銃、専用大型シールド他、パイロットが最も実力を発揮できる武装が用意される。
 また、機動性低下を伴うが、重火器をバックパックの2ヶ所のハードポイントに搭載する事も可能(ハードポイントの位置は、肩の後ろ部分に当たり、搭載した武器は肩に乗る形となる)。
 4連ミサイルポッド(ミサイルは対地、対空、対魔の中から選択)、霊子ビームキャノン、120mm無反動砲、20mmバルカン砲等の装備が用意されている。
 更に、魔法や超常能力を使うパイロットに対応し、霊力ブースターを搭載した機体も存在する。これにより、生身の状態よりも遙かに強力な魔法や超常能力を発動させる事が可能となる。
 防御面では、装甲車並の装甲を実現。更に、坑魔処置により、魔法的、霊的攻撃に対しても高い防御力を持つ。
 多彩なセンサー類は、その効果範囲こそ落としたものの、シルバールークと同じ物を装備。姿を隠した敵を見つける霊体レーダーも健在。
 量産性はさほど上がらなかったものの、それでもシルバールーク一機分で数機を生産できるため、複数機でチームを組んでの運用が可能となった。

 この『ブラスナイト』の完成により、現時点でIO2の穴ともなっている“都市内で強力な敵と正面から戦う状況”に対応出来る様になると思われる。

【ジーンキャリア】
 バンパイアやライカンスロープなど、魔物の遺伝子を投与し、その能力を得た者達。
 強靱な身体能力や肉体再生能力など、投与された遺伝子の元となったモンスターの特殊能力を完全に受け継ぎ、一方で弱点は克服してしまっている。
 ただし、遺伝子の拒絶反応を抑える特殊な薬品を定期的に投薬しないと、身体に拒絶反応が出始め、やがて死亡してしまう。

【NINJA】
 パワードプロテクター(パワーアシスト機能付きハイテク全身鎧)で、身体能力を極限まで高めた者達。
 そのパワードプロテクターは、赤外線カメラに映らず、レーダーにも金属探知器にも反応しない。また、装甲表面に周囲の映像を投影するカメレオンシステムで、視認性を下げている。
 これらのほぼ完全なステルス性と、カメレオンシステム停止時の黒い装甲表面が黒装束に見えることから、忍者の名が与えられている。
 主に諜報活動や、敵地潜入任務に従事。

【オカルティックサイエンティスト】
 科学とオカルトの融合。ニューエイジサイエンス。現代版の錬金術。
 幽霊や妖怪、超常能力などを科学的に分析し研究している。また、IO2の諸装備や、ジーンキャリア、NINJA用のパワードプロテクターを開発したのは、全て彼らである。
 IO2にいれば研究材料となる事例や怪現象そのものと遭遇する可能性が極めて高くなる事や、IO2も事件を科学的に分析してくれる者(妖怪の検死解剖だの、証拠となる未知の物質の調査だの、やる事はいっぱいある)を求めている事もあって、多くの研究者がIO2に所属して捜査に協力している。

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