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■虚無の境界(boundary of nothingness)
 世界人類の滅亡をはかる狂信的なテロ組織。
『人は一度滅び、新たなる霊的進化形態を目指さなければならない。全人類が死に絶えた時、人類の霊的パワーが全て霊界に集められる。その時に起こる霊的ビッグバンによって、新たに完全な人間が転生する。その時こそ、人は真の安楽の世界を得られる』
 という信念を持っているが、本人達以外にとってはただの妄想である。
 ただし、実際に虚無の境界が世界を破壊した場合には、ほぼ全てが実現しうるので、妄想を信じているわけではない。

 その誕生は30年ほど前、2000年の終末論がはやり始めた頃で、その時に大量発生した終末論を掲げる幾つものカルトの中から、あまりにも急進的かつ狂的な思考を持ったが故に排除された者達が集まって生まれた。
 そして、2000年に世界の終末が来なかった事から、他のカルトに見切りをつけた人々が『終末が起こらないならば自らの手で』と合流。
 この頃に、巫神・霧絵が虚無の境界に加わり、虚無と交信する能力とその強大な呪力をもって首領の座に着く。
 今やその構成員はかなりの人数に登り、また強力な超常能力者までもが幾人も所属するようになっている。
 世界各地で人類に終末をもたらすための活動を続けているのだが、今回の計画はその中でも最大の物であり、首領である霧絵自らが計画に参加している。

 現在、大規模なテロに打って出た虚無の境界は、協力者を外部にも求めてもいる。
 虚無の境界の大義を理解する者はもちろん、傭兵や殺し屋といった仕事の内容を問わず金で動く者や、破壊や殺戮に快楽を感じる者、世界に絶望している者、何らかの形で虚無の境界と利害が一致する者、または虚無の境界を利用するつもりの者など、手当たり次第にである。
 よって、PCが虚無の境界に協力する展開も十分にあり得る。

<虚無の境界特有のクラス>
 虚無の境界では、雑多な術師達の交流と独自の研究により、独特の術を生み出している。

【呪物使い(じゅぶつつかい)】
 呪物‥‥呪いや怨念の込められた物品を使いこなす。
 本来ならば自らに向かってくる呪いを自在に操る事が出来、それで人を害し、また自らを強化する。
 妖刀魔剣の類で自在に戦い、斬った者に武器に宿った呪いを植え付ける。
 あるいは、呪われた物品の呪いを遠くにいる誰かに移す。呪われた鎧の呪いの力を防御力に転化する等、呪物使いの持つ呪いの物品によって如何なる技を使うかは変わってくる。

【邪妖精召喚師】
 邪妖精の群を召喚し、使役できる。
 邪妖精は一般的なイメージの羽妖精に似て、身長20cm程の少女の姿をとるが、背中の羽は蝶ではなく蛾である。
 無邪気だが非常に残酷で邪悪。
 召喚師の命令には忠実だが、殺すよう命令された敵をなぶり殺しにしたり、物を盗むにしてもわざわざ持ち主を殺してから盗むなど、必要以上に残虐に事を成そうとする。
 邪妖精、一体一体の力はそれほど強いものではないが、100匹単位の群で召喚できるので十分以上に恐ろしい力となる。
 また、邪妖精は他者に幻覚を見せる事が出来、普段はそれで、旅人を遭難させたりしている。
 邪妖精召喚師の指示の元、邪妖精の群が幻覚を使えば、かなりの広範囲かつ多人数に影響を与える幻覚を生み出す事が出来るだろう。

【ポゼッショナー】
 悪霊や悪魔、妖怪を自らに憑依させ、その力を自分の中に取り込んで戦う。
 憑依しているものが持っている能力の全てを使うことが出来、戦士の悪霊を憑依させていれば肉弾戦に強く、超常能力者の悪霊を憑依させればその超常能力を使い、悪魔や妖怪を憑依させていればその特殊能力を使える。
 また、憑依されている間、肉体は常識外れの力を発揮し、間接が逆に曲がったり、手足が伸びたり、時に肉体が変形して翼や鍵爪が生えたりといった、人間の限界を超えた動きをみせる。

【ゾンビ使い】
 自らが造りだしたゾンビを使役する。
 使役できるゾンビは一体のみだが、通常のゾンビとは違い、呪的処理で腐敗はせず、また生前よりもその身体能力が向上している。
 ゾンビ使いは更に、他の死体から良い部品を取ってきて継ぎ接ぎして身体能力を更に上げたり、動物や魔物から翼や爪などの部品を取ってきて取り付け新たな能力を持たせたり、銃器や剣などの武器を直接体内に埋め込んだりして、自らの手で自らの使役するゾンビを強化していく。
 その為、ゾンビ使いのゾンビの能力は、個々のゾンビ使いごとに違ってくる。
 なお、ゾンビ使いは自分のゾンビを持ち運ぶため、必ず棺桶や人が入る大きさのトランクなどを持ち歩いている。

【量産型霊鬼兵】
 中ノ鳥島から入手した霊鬼兵の技術を元に作り出した量産型の霊鬼兵。ゲシュペンスト・イェーガーとも呼ばれる。
 霊力の強い人間を核にした上で、人間・動物・機械をつなぎ合わせて作られており、様々なタイプがある。
 技術の進歩により、身体の腐敗など旧タイプの量産型霊鬼兵にあった弱点は克服された。
 基本能力として周囲の怨霊を武器化する事が出来、犬の怨霊を放って相手を喰らい尽くしたり、サムライの怨霊を呼び出しその怨念を刃と化すなどの事が出来る。
 一部のタイプには小型の怨霊機が内臓されており、短時間であれば周囲の霊を全て怨霊化する事が出来る。

【ナグルファル】
 虚無の境界の大型人型兵器『ナグルファル』を駆る者達。
 量産型霊鬼兵の開発は虚無の境界の中で最も活発に進められた研究であったが、その中から、より強大な力を持つ魔道兵器の開発という方向に分派した術者達がいた。
 人間・動物・魔物の体を部品にばらした物と、機械や呪物を組み合わせ、彼らは霊鬼兵とは全く方向性を違えた大型魔道兵器『ナグルファル』の開発に成功する。
 霊鬼兵の様な兵器単体での自律行動や怨霊召還/使役能力は切り捨て、機体自身が持つ魔力と怨霊機で励起された悪霊の力の全てをエネルギー化し、機体の能力向上のみを追求した。
 その結果得られた機体の力はすさまじく、またエネルギーの一部を搭乗者にフィードバックする事で搭乗者の魔力を強化する事が可能。
 攻撃手段は搭乗者の能力に依存する事が多く、手持ち以外の武器を持つ事は少ない。
 鎧の様な装甲を着ているが、その防御力のほとんどは防御魔法処置に頼っており、体表に薄く張られた結界幕が真の装甲であると言える。
 外見は鎧を着た巨大な人型で、鎧を剥ぐと薄紫色の筋肉質の肉体が露出する。小型の機体の場合は、腹の部分が肋骨の下から大きくえぐれており、そこに脈打つ内臓のようなコックピットが張り付いている。大型の機体の場合は、コックピットは体内に置かれているので、腹部も人とそう大きな差はない。
 搭乗中の搭乗者は、コックピット内で生体部品と半融合した形となる。これにより、搭乗者は機体と感覚を共有し、自分の体のように機体を操る事が可能となる。

 ナグルファルは、以下の二機種がよく知られる。
 なお、極少数ではあるが少数生産の希少機体や専用カスタム機体も存在している。

『ドヴェルグ』
 体高3m程度の大きさで、建築物の中でも行動可能。 
 作業用重機を超えるパワーを持ち、更に搭乗者の魔力を大幅に強化する。
 比較的多く生産されており、テロの現場でしばしば見る事が出来る。

『ヨツン』
 体高20mの巨大人型兵器。
 鉄塊をも引き裂く超絶的パワーを有し、更に搭乗者の魔力を桁外れなまでに強化する。
 特殊な材料を大量に必要とする為に生産性が悪く、まだ数えるほどしか存在していないが、その威容と戦力から多くのIO2関係者に恐れられている。

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